長崎ランタンフェスティバル 人出98万人 歴代3位

 1万5千個の明かりがまちを彩る「長崎ランタンフェスティバル」が19日、閉幕した。市が発表した初日の5日から15日間の人出は98万人となり、15日間開催の年では過去最多だった。開催期間が17日間で歴代最多だった昨年よりは8万人少なく、歴代では3番目に多い人出となった。
 市観光政策課は、イベントの認知度向上や「インスタ映え」の流行に加え、人気アニメ「キングダム」の関連企画や、ランタンを空に浮かべる新規事業が奏功したと分析している。
 期間中の休日の天気がおおむね良かったのも追い風となり、3連休の中日の10日は、1日当たりの集客が過去最多の17万2千人。市中心部の道路も渋滞した。
 市内主要宿泊施設の客室の平均稼働率は、金曜・土曜など休前日(5日間)が94.9%と前年から1.6ポイント上昇した。全期間の平均では85.7%と前年から2ポイント低下し、日帰り客の割合が高まったとみられる。
 市観光推進課は、観光消費額が大きい宿泊客の増加に向け「九州外の人にもっと来てもらえるようにしたい」としつつ、市内の渋滞緩和に向け「公共交通機関の利用促進も必要だ」としている。

龍踊で盛り上がった最終日の長崎ランタンフェスティバル=長崎市新地町、湊公園

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