はしか、神奈川でも患者増加 「予防接種の徹底を」

 はしか患者が県内で増加しているとして、神奈川県が注意を呼び掛けている。今月10日までの患者数は7人で、1年間で6人だった昨年を大きく上回るペース。県は「今後も増えていく可能性が高い」と危機感を強めており、予防接種の徹底が必要としている。

 はしかは関西を中心に患者数が増えており、国の集計では大阪府や三重県などで167人(前年同期3人)が報告されている。日本は2015年に世界保健機関(WHO)から「排除状態」と認定されたが、近年は海外から持ち込まれる例などがあるという。

 はしかは発熱やせき、発疹が主な症状で、肺炎になるなど重症化し死亡することもある。感染力が極めて強い空気感染のため手洗いやマスクでは防げず、唯一の予防法はワクチン接種とされる。

予防接種(イメージ)

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