圏央道厚木PAスマートIC、開通延期 20年度上半期に

 中日本高速道路と神奈川県厚木市は20日、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の厚木パーキングエリア(PA)に新設する厚木PAスマートインターチェンジ(IC)について、開通予定時期を2020年度上半期に延期すると明らかにした。当初の予定では18年度中としていた。厚木PAスマートICは同社と市が事業者となって整備を進めている。

 

 関係機関などによる地区協議会が同日開催され、開通予定時期の見直しが報告された。市などは理由について「圏央道『外回り』のスマートICの出入口部分で構造上の大幅な変更の必要が生じた」と説明した。

 

 当初の計画では座架依橋付近に出入口部分を設置する予定だったが、より安全な交通の確保に配慮する必要が生じ、同橋付近から北側260メートルほどの位置に移すよう計画を見直した。そのため着工が昨年12月にずれ込んだという。

 

 スマートICは、自動料金収受システム(ETC)搭載車専用の出入り口。14年に国土交通省から連結許可が下りた厚木PAスマートICは、圏央道の圏央厚木ICの約1キロ北側に計画されている。

2015年3月に全線開通した圏央道の厚木パーキングエリア(PA)にできた駐車場待ちの列=15年5月

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