キューバ系一家がアメリカ社会に切り込む!大傑作ファミリーシットコム『ワンデイ 家族のうた』

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視聴者を笑いで包みながら、あらゆる社会問題にメスを入れるという、今までにないシットコム『ワンデイ 愛のうた』。 毎回タイムリーな話題を取り入れる本作は、今まさに見るべきドラマです!以下より、Netflixのベストコメディとも評される『ワンデイ 愛のうた』をご紹介します。

今までにない!社会問題に切り込むファミリーシットコム『ワンデイ 家族のうた』

シットコムというと、90年代までは『フルハウス』や『フレンズ』など、マルチカメラで撮影され、観客の笑い声を入れた作品が主流だった。
しかし近年では、『モダン・ファミリー』や『シリコン・バレー』など、観客を入れずシングルカメラで撮影でされたコメディが増え、前者はどんどん影を薄めてきている。(『ビッグ・バン・セオリー』は例外ではあるが。)
そんな中で、笑い声あり、ハートウォーミングで家族が主役という伝統的なシットコムの形をとりながら、アメリカ社会にガンガン切り込んでいく、今までにないシットコムがある。
それは、2月8日にシーズン3がリリースされたばかりの『ワンデイ 家族のうた』である。

本作は1975~1984年まで放送された同名コメディのリメイクで、メインキャラの設定をキューバ系アメリカ人に変更し、2017年にNetflixオリジナルとしてリリースされた。
主人公のペネロピ・アルバレスは、退役軍人の看護師でシングルマザー。2人の子供と、キューバ人移民の母親と共にアパートで暮らしている。
ファミリーシットコムらしく、明るく愉快な騒動が笑いを生み、時に心温まる家族愛に涙することもある。
しかし本作のユニークな点は、タイムリーな社会問題や、アメリカの一般家庭が抱える深刻な悩みを、毎エピソードで取り上げていることだ。
シリアスな問題を扱いながらも、シットコムとして完璧に成立しているのが新鮮で、「Netflixのベストコメディ」と評するメディアがいるほど絶賛を浴びている。

アメリカの一般家庭の視点で、タイムリーな問題の数々に立ち向かう姿を描く。

2016年の政権交代以来、アメリカでは政治・社会問題を描いたドラマが確実に増えている。
その中でも本作は視点が少し異なり、実際にアメリカに住む中流家庭が、そういった問題にどう対処していくのかを見ることができる。
移民問題、差別、セクシュアリティ、銃規制、男女同一賃金、退役軍人のPTSDなど、アメリカ人でありラテン系でもあるアルバレス家への課題はたくさんだ。

政治・社会問題について家庭で議論が交わされる。

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シーズン3では、#MeToo、アルコール依存症、パニック障害、マリファナなどのテーマを扱っている。
#MeTooを基にしたエピソードでは、女性キャラ達が自らのセクハラ体験を明かし、「有害な男らしさ(toxic masculinity)」という男性のステレオタイプについても触れる。(男はアグレッシブであるべき、などといった男性のステレオタイプ。)

この議論を、家庭内で繰り広げるあたりが実に本作らしく、男女間のコミュニケーションについて、世代や性別で異なる解釈が浮かび上がってくる。
ファミリーシットコムだからこそ描けた素晴らしいエピソードであり、日本でも多くの人に見ていただきたい。

愛すべきキャラクター&素晴らしいキャスト

なんといっても、『ワンデイ 家族のうた』はキャストが素晴らしい。
母ペネロピ役を演じるジャスティナ・マシャドは、退役軍人として精神的な問題を抱えながらも、仕事や子育てに奮闘するパワフルなシングルマザーを好演している。
彼女のコメディらしい動きは印象的だが決してわざとらしくなく、音声なしで見ても笑ってしまうほどだ。

ペネロピ役 ジャスティナ・マシャド

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そして、本作で1番いい味を出しているのは、リディア役のリタ・モレノであろう。
87歳にして、ハイヒールで踊り、まっすぐな姿勢を保ち、抜群のコメディセンスを発揮している。
往年の名作『ウエスト・サイド・ストーリー』でアカデミー賞を獲った彼女が現役バリバリなのは喜ばしく、未だ衰えぬ才能には圧倒させられる。

リディア役 リタ・モレノ

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娘エレナ役のイザベラ・ゴメスは、政治・社会問題に関心の高い10代をコミカルに演じている。
なかなか個性の強いキャラクターだが愛らしく映るのは、イザベラの魅力もあるだろう。

エレナ役 イザベラ・ゴメス

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息子アレックスを演じるマーセル・ルイスは、今時のキッズでありながら家族愛の深い好青年だ。祖母リディアとの仲が、すごく微笑ましい。
シーズン1では子供だった彼が、シーズンを重ねるごとにハンサムな若者へ成長していく姿にも注目だ。

アレックス役 マーセル・ルイス

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そして、一家が住むアパートの大家で、もはや家族同然のシュナイダー役は、トッド・グリンネルが演じている。
登場すると笑いがさらに増すおバカキャラだが、シーズン3では彼自身の問題にフォーカスする。トッドは、シュナイダーのいつもと違う一面を見事に表現し、視聴者を驚かせた。

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たくさんの笑いを生みながら、現実で起きている問題をここまで反映させたシットコムは他にないのではないだろうか。
タイムリーで、愛にあふれた『ワンデイ 家族のうた』は、間違いなく今見るべきドラマだ。

『ワンデイ 家族のうた』は、現在シーズン3までNetflixで配信中。

ワンデイ -家族のうた- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト