近年は決まるペースが落ちてきている印象があるものの、ユヴェントスFWクリスティアーノ・ロナウドにとってフリーキックは1つの武器だ。マンチェスター・ユナイテッド時代に精度を飛躍的に上げ、独特な仁王立ちから放たれるフリーキックはロナウドの代名詞にもなった。
ユヴェントスでもロナウドはフリーキックを担当しているが、ユヴェントスといえばかつて伝説のキッカーだったアレッサンドロ・デル・ピエロ氏のフリーキックが印象的だ。絶妙なコースへ蹴り込むフリーキックは毎回精度も高く、デル・ピエロ氏にとっても代名詞といえる武器だ。
そんな両者のフリーキックについて、名将ファビオ・カペッロ氏は大きな違いがあると指摘している。伊『sky SPORTS』によると、カペッロ氏はどうやらデル・ピエロ氏のフリーキックの方を好んでいるようで、数種類のキックを蹴り分けられることをデル・ピエロ氏の強みに挙げている。
「クリスティアーノとは大きな違いがある。デル・ピエロはあらゆるやり方でフリーキックを蹴ることに慣れている。強いキックもあれば、ソフトなものなど多くのスタイルがね。ただクリスティアーノは強く蹴るのみだ。壁を超えなければ得点にはならない」
デル・ピエロ氏自身もフリーキックには絶対の自信を持っているようで、カペッロ氏の意見に理解を示している。
「フリーキックは私にとって非常に重要なものだった。蹴り方やボールの軌道を勉強したよ。フリーキックを蹴るのが大好きだった」
ロナウドの場合は強烈な無回転キックを選択することがほとんどで、やや精度は落ちる。壁にぶつかったり、ゴールの上を大きく超えていくこともある。枠内に飛べば強烈だが、精度ではデル・ピエロ氏の方が上か。