〝旦那様〟の前で舞い納め/八戸えんぶり閉幕

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ゆかりの旧家で舞を披露する仲町えんぶり組=20日午後6時43分、八戸市新井田

 春を呼ぶ伝統行事「八戸えんぶり」が20日、閉幕した。青森県八戸市の新井田仲町えんぶり組は地元・新井田地区の旧家松橋孫助さん(69)方を訪れて舞い、行事を終え地域に戻ったことを報告した。

 八戸地方に伝わる民俗芸能のえんぶりには、「旦那様」と呼ばれた地主、商家などがえんぶり組を支え、組は旦那様の屋敷などで舞を披露した伝統が残る。各組は八戸えんぶりに合わせて、ゆかりの深い場所で舞を演じている。

 仲町えんぶり組は松橋さん夫妻が見守る中、「摺(す)り」や祝福芸を次々演じた。上野弥代表(53)は松橋さんと「また来年もよろしくお願いします」と、あいさつを交わした。

 松橋さんは「えんぶりは良いことを持って来てくれる地域の宝。義理堅く来てもらえ、ありがたいこと」と話した。上野代表は「無事に終われて何より。子どもたちも頑張ってくれた」と語った。

 八戸えんぶりを主催する八戸地方えんぶり保存振興会によると、会期4日間の観覧者数は昨年より1万3千人多い30万6千人だった。