京都大吉田寮の退去問題 寮生会見「話し合いに応じる」

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築100年を超える京都大吉田寮の旧棟(京都市左京区)

 京都大が老朽化した学生寮「吉田寮」旧棟(京都市左京区)からの寮生退去を求めている問題で、吉田寮自治会は20日、旧棟の維持管理を自治会が担うなどの条件が認められれば「5月末をめどに現棟(旧棟)の居住を取りやめる」との声明を出した。

 京大執行部が、新旧両棟からの全員退去を求めた従来の方針から、新棟の居住容認へ転換したことを受け、寮生側も歩み寄った。

 自治会の声明では、執行部が批判していた入寮募集について、2019年度春季の旧棟については募集しないと表明。一方、旧棟を維持するための清掃や管理を自治会が担うことなどを求めている。

 旧棟前で会見した自治会代表の文学部4年生(23)は「安全性を鑑み、現棟(旧棟)からの退去という譲歩をした」と説明。その上で、12日に大学側が示した方針で、新棟への寮生募集を行わないよう求めている点に触れ「自治の根幹に関わり即座に飲めない。しかし話し合いには応じる」と話した。

 自治会はこの日、大学側に対して寮生の立場を説明する要求書を提出。3月13日までの回答を求めた。