長崎造船が海上保安庁から受注した巡視艇「たつぎり」の引き渡し式が20日、長崎市浪の平町の同社であった。
全長27メートル、総トン数64トン、定員9人。建造期間は約10カ月。韓国、中国、ロシアなど5カ国語で停船命令を表示する装置や、監視用の最新レーダーなどを完備している。
式には関係者ら約20人が参加。伊藤豪紀船長(32)は取材に「従来より、装備性能も大きく向上した。高性能を活用して、海上の安全を守っていくように努めていく」と話した。
たつぎりは第9管区海上保安本部上越海上保安署(新潟県上越市)に配備され、乗組員の訓練後、今月下旬に業務を開始する予定。