誰でも1日店長!地下アイドルのスナックイベントの収支を公開

©株式会社オプテージ

こんにちは、地下アイドル兼ライターのふくもりみほです。
気の合う人たちが集まって、自分の得意料理を振る舞って、そこで新しい出会いも生まれたりして……なんていうの、憧れませんか? 「一日店長」っていうの、やってみたいと思ったことはありませんか?

私はめちゃくちゃあります! ずっとやりたいやりたいと思っていて、でも伝手がなかったりシステムが分からなかったりして実現出来ていなかったのですが、先日念願叶って開催することができました。
実際どんな感じだったのか、簡単な収支も公開しつつレポートしたいと思います。
アイドルの人じゃなくても「自分の場を作ってみたい」「趣味の合う人を集めてみたい」と思う人には参考になるかもしれません!

ノルマゼロ!一日店長が出来るお店

私はオタフクガールズという2人組アイドルユニットをやっているのですが、そのメンバーと共にカウンターに立って接客する「スナックオタフク」というイベントを開催しました。
場所は「エデン大阪」という大阪ミナミにあるバーで、普段から色々な方に場所を貸していて、その店長ごとに特色あるバーをオープンしています。

店内のカレンダーを見ると「日本の教育を考えるバー」「福岡物産展」「ファイナンシャルプランナー○○のゆるいバー」「ラーメン語りバー」など本当に色々。

システムは……

つまり、売上1万円未満だとプラスはないけど、極論お客さんゼロでも大きなマイナスはないということ!
何かのイベントをする際、頭を悩ませるのは場所代やノルマです。特に初めてのイベントだと、お客さんがどれだけ来るか、そしてどれだけの売り上げが出るかは未知数。お金のことが気になって開催に踏み切れなかったり、開催決定しても収支が気になって内容に集中出来なかったり……その部分の心配がないのはとても大きいです。めっちゃありがたい!

何をいくらで提供するのか決めよう

エデン大阪のルールとして料金設定は最低ラインが決まっています。チャージ500円、アルコール500円、ソフトドリンク300円となっており、それを下回らなければ自由に決めてOK。

いやいや、しかしお店なんてやったことないから分からないぞ……というわけで、まずは知っているアイドルさんが過去に開催した「バーイベント」「カフェイベント」「一日店長」系のイベントのメニューを調べるところからスタート。
それを参考にしつつ、自分たちの客層がどんな感じか(お酒が苦手な人はどれくらいいるか、長時間滞在するタイプか、顔だけ出して帰るタイプか……など)を思い浮かべて以下の金額設定にしてみました。

実はタイムチャージはギリギリまで1000円で行くつもりでした。
しかし、「2時間滞在して、オリジナルドリンクをメンバー2人分飲んでフード1つ頼んだら5000円くらいになってしまう! 高すぎでは!?」と思い、500円に。何が正解なのかさっぱりわからん! これが初イベント!
オリジナルドリンクはメンバーが考案したカクテル&ノンアルコールカクテルで、価格はエデン大阪のオーナー店長さんのアドバイスを参考にしました。

そしてフードの目玉は「卵焼き」。

説明すると、メンバーのミッチャンは「普通入試での高校受験が絶望的だったため、入試方法が“卵焼きを焼く”という試験の高校に入った」という伝説の持ち主。この話はオリジナル曲の歌詞にも「こうこうにゅうしのないようは たまごやきうまくやけたらごうかく」という具合に反映されており、何度もエピソードトークにも登場しているので、みんなの興味を惹くこと間違いなし……と期待して決定しました。

告知からオープンまでの準備

イベントの告知方法は普段のライブと同じように、TwitterやHP、LINE@などで、20日程前から告知し始めました。
ライブの時に会った方から「バーイベントって何?」「お酒飲めないんだけど……」などの質問や不安な声を頂き、「そういえば、そもそも飲みに行かない人ってチャージとかもわからないのでは?」と思い立ち、漫画形式で詳細も描いてみました。

いよいよ当日。
いわゆるアイドル向けのカフェではなく、お店の内装は完全に「ミナミの飲み屋」なので、一応バレンタインイベントらしく装飾を施してみました。

ちなみに「スナック」というテーマなので私は着物でママ風、メンバーのミッチャンは派手めのワンピースでスタッフの女の子風の衣装をチョイス。

せっかく場所を借りてイベントをさせてもらっているので、お客さんがドアを開けた時にパッといつもと違う感じを演出出来ればなぁと思って準備しました。

オープンの3時間半ほど前に入り、フードの仕込みをしたり、店長さんから食器やお酒の場所、カラオケの使い方などを教えてもらったり、着替えておまけ用のチェキを撮影したりとギリギリまでバタバタして何とかオープン!

売上5万!持って帰るお金は?

17時のオープンから23時の閉店まではあっという間。実は確実な予約は4名ほどしかいなかったのですが、結果どの時間帯も賑わっていて、閉店時にはソファ席まで埋まって満員御礼でした。

卵焼きは、狙い通りほとんどのお客さんが注文する大人気っぷり。フード全制覇してくれたり、おかわりする方もいて色々考えたかいがありました。お客さん同士がコミュニケーションをとってくれたのも嬉しかったし……と、まぁ嬉しい感想はいっぱい出てくるのですが、実際の売り上げはどうだったのでしょうか?

結果22650円の利益となりました!
物販のバックと交通費でメンバーそれぞれには約3000円ずつ、オタフク貯金には16000円程度のプラスという結果でした。

ちなみに利益目標3万円だったので、少し届かずという感じでした。
というか、正直なところ前日から準備して当日約10時間稼働してこんな感じなのか……! ってなりましたね。
しかしそんなリアルな気持ちになる一方で、接客中ミッチャンは「バイトの接客と比べてめちゃくちゃ楽しい」としきりに言っていたし、自分たちのことを好きで来てくれてる人に囲まれて、油まみれの卵焼きを出しても怒られず、こんな環境でお金がもらえる労働環境最高じゃん!とも思うわけです。
うーん、お店って難しいけど楽しい!

来てくださったお客さんは15人。1人のお客さんにつき、1500円~5000円くらい使ってくれていました。
ちなみに店長さん曰く、売上3万超えは初回イベントにしてはかなり良い結果だそうです。

「買ってよかった」「買わなくてよかった」の反省会

■買ってよかったもの
・装飾
アルミバルーンは250円、ガーランド(カウンターの上に貼り付けたハートが連なった飾り)は150円、フライングタイガーさまさまであります。イベント感の演出だけでなく、チェキ撮影時のフォトスポットとしてもとても「映え」ていました。

・可愛い紙皿
10枚入り100円~200円。お店にあるお皿を使えばいいじゃんって思うかもしれませんが、何せスタッフは2人。ご飯作るのも、お酒作るのも、接客も、お金勘定も2人でやらなければいけません。下げた瞬間バサッと処分出来る紙皿は大正解でした。

■反省点
・ドリンクやフードの材料費を熟考しなかった
自分が「これを食べてもらいたい!」いう気持ちが先行しすぎて、出す時の手間やお金をちゃんと考えていなかったと反省しました。
あと、お店にあるものを買ってしまったり、買いすぎてしまったり……。沢山余った「チンするご飯」はすべて買い取りました。

・オリジナルドリンクが案外出なかった
価格設定の問題なのか、2種類とも頼む人は予想より少なかったです。メンバーのミッチャンのドリンクはノンアルコールだったのですが「お酒入ってる方がいいなぁ」って言う人には「オーケー! 焼酎追加します」とその場で私が鏡月注ぎ込んでました。

アイドルじゃなくても一日店長はできる

最初に書いた通り、アイドルや普段人前に立つ仕事をしている人じゃなくても「一日店長」は成り立ちます。
実際に「エデン大阪」では、接客をしたことがない人や普段バーに行かないような人がイベントを開催することも多いそうです。「何か発信したい」「同じ趣味の人同士で集まりたい」という気持ちで気軽にOK。

店長さんに、一日店長のよくある失敗を聞いてみたところ「初めてのお客さんと上手く喋れない」という答えが返ってきて驚きました。自分たちは日頃、初対面の人と接する機会が多いので全く不安に思っていなかった部分です。
あとは、お客さんゼロ、売上ゼロの日もあるそうです。

店長さん曰く「売上が10万くらい軽く超える人は他に適したお店があります。ここは最初の踏み台のような場所と思ってくれても良いでしょう。実際に何回かイベントをやってしっかり売り上げられる人は卒業していきます」とのこと。
ここまでハッキリ教えてくれるという点でも、信頼度が高く安心して場所をお借りすることができました!

ちなみに「食品を扱う資格等がなくても借りられるの?」と思われるかもしれませんが、特に問題ありません。
資格や免許等はお店を経営する場合は必要ですが、借りる人は特に免許や資格等がなくても大丈夫です。居酒屋のキッチンでアルバイトをする際に特に資格が必要ないのと同じですね。

「自分が何かを発信した時に実際に人が集まってくれるのか?」それはなかなか不安なもの。ここなら最初の不安とマイナスをマックスまで抑えて、「試し」にでも一日店長をしてみることができます。
エデンの店舗は全国にあり、同じシステムで借りることができます。私たちがイベントをさせて頂いたのは東心斎橋にある大阪店だったのですが、近いうちに梅田にもできるそうです!

ちなみにこの日、お店の常連さん(お客さんとしても一日店長としても)や、お店に興味があるという方も来店してくれていました。

もっとフードの原価を考えたり、ゆっくりお喋り出来るように動いたり、いくらでも改善点は浮かんでくるので次に活かしたいと思います!