市長親書、ノルウェーへ 高校生平和大使「役割果たす」

 ノルウェーのノーベル賞委員会などに派遣される長崎の高校生平和大使2人が20日、長崎市役所を訪れ、田上富久市長からノルウェー首相とオスロ市長宛ての親書を託された。被爆の実相や核兵器廃絶の願いが記されている。
 2人は活水高3年の中村涼香さん(18)と同校1年の山口雪乃さん(16)。市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が3月2~8日の日程でノルウェーに派遣し、ノーベル賞委員会で平和大使の活動をアピールする。親書は市長には直接、首相には関係者を通じて届ける。
 中村さんは「親書を渡す役割をしっかりと果たし、現地で活発な活動をしたい」と述べ、山口さんは「どういった方法で平和を伝えることができるかを学びたい」と話した。
 平和大使は毎年、核廃絶を求める署名を国連に届け、昨年に引き続き今年もノーベル平和賞の候補に推薦された。

田上市長から親書を託される中村さん(左)と山口さん=長崎市役所

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