九十九島の巨大な断層が出現 工事現場の相浦層群

 佐世保市相浦地区の県道沿いで進む市営工業団地の造成工事で、山の掘削部分から九十九島の巨大な断層があらわになり、通行人の目を引いている。
 九十九島一帯は約6500万年~250万年前のさまざまな地層があり、浸食で複雑な海岸線や島々が形作られたとされる。工事現場は相浦層群と呼ばれ、薄茶色が砂岩、灰色が泥岩の地層とみられる。
 地層は海岸で露出していることが多く、海から離れた場所ではあまり見られない。九十九島ビジターセンターも「工事が終わる前に、島の成り立ちが分かる教材を見学してみて」とお薦め。

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