ハーパー争奪戦 ホワイトソックス&ナショナルズは撤退か

マニー・マチャドの獲得に失敗したホワイトソックスだが、ブライス・ハーパーの争奪戦からは撤退する意向のようだ。日本時間2月21日、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは「ホワイトソックスはマチャドがパドレスとの契約を選択したあと、ハーパー争奪戦からは撤退した。ユーティリティ内野手のマーウィン・ゴンザレス、先発投手のジオ・ゴンザレスといった(マチャドやハーパーより)安価なフリーエージェント選手の獲得を目指す計画だ」と報じた。また、MLB公式サイトでフィリーズの番記者を務めるトッド・ゾレッキーは、ナショナルズがハーパーと再契約を結ぶ可能性が低いことを伝えている。

ナイチンゲールいわく、ホワイトソックスはハーパーのような大物スター選手をチームに加えるのではなく、マーウィン・ゴンザレスのようなユーティリティ選手を獲得してロースターの調整を行うことを検討しているという。マチャド獲得には本気の姿勢を見せていたホワイトソックスだが、ハーパーに対してはマチャド争奪戦ほど積極的な姿勢を見せていない。

MLBネットワークのジョン・ヘイマンは「少なくとも5球団がハーパーと連絡を取り続けている」と報じたが、この5球団に含まれると見られるフィリーズ、ジャイアンツ、ナショナルズ、パドレス、ホワイトソックスのうち、マチャドを獲得したパドレスとホワイトソックスは撤退が濃厚。ヘイマンはフィリーズ、ジャイアンツ、ナショナルズの3球団をハーパー獲得の有力候補に挙げる。

しかし、ゾレッキーは「ナショナルズはパドレスがマチャドに与えた10年3億ドルのような大型契約をハーパーに与えるつもりはない」とナショナルズがハーパーと再契約を結ぶ可能性を否定。ナショナルズは昨季終盤に10年3億ドルのオファーをハーパーに提示したことが報じられているが、ヘイマンは「ハーパーは複数のチームからの3億ドル以上のオファーを断った」と報じており、ハーパーがマチャド以上の大型契約を欲していることは確実だ。

よって、ハーパー争奪戦はフィリーズとジャイアンツの一騎打ちとなる可能性が高い。ハーパーはジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)がマーリンズ時代に結んだ13年3億2500万ドルを超える大型契約を目指しているようだが、この2球団はハーパーの希望条件に見合うオファーを提示するのだろうか。超大型契約誕生に向けての駆け引きは、もうしばらく続きそうな気配だ。

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