ヤンキース・アンドゥハー フットワーク改善で失策減を目指す

昨季、ア・リーグの新人王投票において大谷翔平(エンゼルス)に次ぐ2位にランクインしたミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)だが、打撃面の活躍で高評価を受けた一方、守備防御点マイナス25を記録した三塁守備を不安視する声が多数上がっていた。今オフは内野コーチのカルロス・メンドーサ、元三塁手のアーロン・ブーン監督とともに守備力向上に取り組み、三塁手メジャーワースト4位だった15失策を減らすべく努力を続けている。

アンドゥハーは現在の目標について「ポジショニング、第一歩、送球時のステップの方向などを改善することを目指している」と語り、「それらのコンビネーションによって、僕の守備力は向上すると思う」と課題の守備力向上に自信を見せた。

いずれも新人メジャー最多となる170安打、47二塁打、76長打、複数安打53試合、27本塁打(最多タイ)を記録し、新人王争いにおいて大谷の最大のライバルとなったアンドゥハーだが、投打両面でインパクトを残した大谷に対し、守備防御点マイナス25という拙守が記者投票において足を引っ張る形となった。今季は一塁や指名打者への転向が取り沙汰されていたほどだ。

ブーンはフットワークや送球のメカニズムを改善するよりも、1球ごとに正しいポジション取りをして、しっかり準備をすることが大切だと指摘する。アンドゥハーにはスリークォーターの角度で送球をしたり、送球の前にボールでグラブを叩いたりする癖があるものの、それらの修正を強制されているわけではないようだ。

「大切なのは、良いリズムでそれぞれの動作を組み合わせることだと思うんだ」とアンドゥハー。1つ1つの動作のクオリティを上げることはもちろん、各動作を良いリズムで正しく組み合わせることを目指している。

新加入のDJレメイヒューは三塁を守ることもできるが、ブーンはレメイヒューをアンドゥハーの守備固め要員として起用することを否定。あくまでもアンドゥハーを信頼し、起用し続ける方針だ。メジャー3年目を迎える23歳の若き三塁手が指揮官の期待に応えられるか注目したい。

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