オモックって何?
みなさんは、「オモック」と呼ばれる仕掛けをご存知ですか?
その全容は名前の通り、ナツメオモリにフックがついただけ。
ビックリするぐらい、どシンプルな構造ですよね。
更には餌やワームも不要らしいのです。オモリとフック、それだけで魚が釣れるのでしょうか……?
沖縄の伝統漁具らしい
ルーツは沖縄の漁具のようです。
プロアングラー村田基氏がYoutubeなどのメディアに取り上げた経緯もあり、釣り人からの注目が急上昇しているのです。
これはもう、試すしかないでしょう! ということで、レッツDIY!
DIYしてみた
材料を並べてみました。何とも言えないこの絵面。
本当に釣れるのか……不安を加速させます。
筆者も初めてのオモック作成。まずは実物を作成をしてみます。
材料
■ナツメオモリ
■アシストフック
■ステンレスワイヤー1.2ミリ
工具
■ペンチ
■フィッシングプライヤー
針金を加工する
針金をナツメオモリより5センチ程度長くなるようにカット。
針金上部に輪っかを作り、ニッパーで巻き付けます。
加工した針金をナツメオモリに差し込み、下部の端線を折り曲げて抜けないように固定します。
これで結束部分となる“アイ”の完成です。
フックを装着する
フィッシングプライヤーを使用し、スプリットリング・アシストフックを装着します。
ナツメオモリの大きさに合わせ、フックサイズを変更するのがオススメです。
完成
ご紹介した通り、ナツメオモリに針金を固定してフックを装着する。
たったこれだけの作業で、噂のオモックが完成しました。
衝撃のコスパ
ちなみに掛かった費用は一個当たり100円以内と、これで本当に釣れれば最強のコストパフォーマンス。
釣れれば、の話ですが……。
⇒実釣でまさかの大爆釣!?
オモックを実戦投入!
先日「まっちゃんさん、TSURI HACKで釣りされてますよね?」と後輩の“スエちゃん”から約8年ぶりの連絡。
話してみるとどうやらスエちゃんも数年前から釣りを始めており、その魅力にすっかり釣りジャンキー化。
“釣り最高!!”と衝動的に船舶免許を取得し、休日はもっぱらマイボートで釣りを楽しんでいるとの事でしたので、今回のオモック釣行に同行してもらいました!
基本アクション
フォール姿勢をチェックしてみましたが、その動きはメタルジグそのもの。
タイや青物といった釣果情報もあるので、ボトムにこだわらず“ただ巻き”や“リフト&フォール”なども織り交ぜ、メタルジグと思い操作していきます。
またスエ船長は、ナス型オモリにフックを装着した『ナスック(自称)』を自作していたようです(笑)
こちらの釣果もどうなるか楽しみですね!
リフト&フォールでヒット!
使い勝手がよく分からん……ということで、鯛ラバのようにただ巻きで使用してみます。
ボトムから10回程巻き上げてみると“コツコツコツ”と魚からの反応が!
上がってきたのは小さいながらもタイ氏。オモックでファーストフィッシュをゲット!
続くようにスエ船長も中層でヒット! 上がってきたのは意外と美味いと言われるベラ氏。
「えっ!? ベラも釣れるの!?」と二人で驚きです。
ボトムで連発!!
次は本命のボトムをオモックで狙います!
岩礁と砂地が入り混じるポイントで、“ちょんちょん”とポンピングしてみると……根魚の定番であるカサゴがヒット!
30センチ近い良型カサゴのダブルヒットとオモック絶好釣!
「まっちゃん先輩! こいつ良いかもです!」と上がってきたのは高級魚であるアコウ。
場所にもよると思いますが、目立った根掛かりも見られず、手返しよく攻めることが出来ています。
これは先輩として負けられません。
いつの間にか“船上が戦場”と化したオモック釣行。
思いが通じたのか、固めのタイラバロッドが絞り込まれました!
あっエソやん。
と思いきや、良型マゴチ。これは嬉しいです!
終わってみると根魚を中心に好釣果。
こんなに釣れるなんて、予想もしていなかったです!
※オモックの上にエダスサビキを付けた欲張り釣法で、40センチ近いアジをゲットしたのはここだけの話。
漁具って凄い
初のオモック釣行は後輩との再会、そして色んな魚種と出会うことができ、楽しい一日となりました。
記事冒頭で記載した通り、本当に釣果が出せるのか? と半信半疑でした。
しかし、見た目で判断出来ないポテンシャルに感動し、またプロである漁師さんの凄さを体感させられました。
是非この機会に自作オモックで海に出掛けてみてはいかがでしょうか? きっと釣りがもっと好きになりますよ。