横浜出身アナキスト演じる 映画「金子文子と朴烈」のチェ・ヒソ

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 大正時代に活動した二人のアナキストを描いた映画「金子文子と朴烈(パクヨル)」(イ・ジュンイク監督)が16日から、東京で上映される。横浜出身の金子文子を演じたチェ・ヒソに、今作の見どころを聞いた。

 舞台は1923年、東京。朝鮮人アナキストのパク(イ・ジェフン)が赤裸々に自分の思いを書いた詩に心を奪われた文子が、恋人、同志としてパクと生きるさまを描く。

 文子を演じるのは、幼い頃、日本と米国に住み、語学が堪能なチェだ。イ監督の別作品でも日本語を巧みに操るなど、国際派の役者として注目されている。

 文子の記録を日本語で読み込むなど、文子を理解しようと、努力を惜しまなかったチェ。「文子の存在は韓国、日本ともに知らない人が多いけれど、国境を超えて平等を訴えた尊敬すべき女性です」と語る。

 文子とパクの運命は、関東大震災が発生し、大きく変わる-。「朝鮮人が井戸に毒を入れた」とデマが広がる中、政府は、二人を拘束。獄中でも揺るがない二人の絆が、本作の見どころの一つだ。

 チェは「日本人の文子と、朝鮮人のパクが同志として愛し合って、一緒に闘った話です。日本で公開されるのが楽しみです」と話している。