南武線津田山駅橋上駅舎と中野島駅臨時改札 6月使用開始

 川崎市とJR東日本は、JR南武線の津田山駅(高津区)の橋上駅舎と中野島駅(多摩区)上り線ホームの臨時改札口について、6月上旬に使用を開始すると発表した。津田山駅の従来の駅舎は閉鎖する。

 両駅とも改札口が線路の片側にしかない構造で、線路を横断するには近くの踏切を渡る必要があった。駅利用者や近隣住民の利便性向上のため、市は同社と協力し、橋上駅舎と自由通路の設置工事を進めてきた。

 今春の供用開始を目標としていた津田山駅では、地中から障害物が出るなどして工事が遅れた。このため6月に南北自由通路の北側と橋上駅舎を先行して開業させる。自由通路を使った南北の往来は、南側の整備が完了する来春となる。

 一方の中野島駅は用地確保などに時間を要すため事業が長期化する見込みで、暫定的に上り線ホームに臨時改札を設置する方針を打ち出していた。当初は今春の開設見込みだったが、西日本豪雨の影響で自動改札機の部品の調達が遅れ、6月になったという。

津田山駅の新しい改札口のイメージ図(川崎市提供)

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