ベイ球団、市民と新商品開発 スタジアム中心の街づくりへ

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが市民と一緒になり、球場で使用する新商品や横浜公園の新たな活用方法を考えるワークショップが20日、横浜市中区の「THE BAYS」で行われた。公募の市民と球団の商品開発担当者ら約40人が活発な議論を交わした。

 球団は、横浜スタジアムを中心とした街づくり「横浜スポーツタウン構想」を掲げており、市民とともに新商品の発案に取り組むのは初の試み。プレゼンテーションでは、イラストレーターのふちばちひろ氏ら5人のクリエイターが新グッズのアイデアを発表した。

 ふちば氏は試合後のごみの多さに触れ、繰り返し使用できるデザイン性に優れた弁当容器などを提案。「子どもたちに野球をやってみたいと思ってもらうにはきれいなボールパークであることが必要」と訴えた。

 その後は参加者がグループに分かれて「横浜公園でやりたいこと」をテーマに意見を交わし、「ベイスターズ音頭をつくって、盆踊りをしたい」「ユニホーム型の発光素材を用いて夜の公園でたこ揚げをしたい」などさまざまなアイデアが出された。

 球団は今後も同様の取り組みを続けたい考えで、商品開発を統括する木村洋太事業本部長は「まだきっかけづくりの段階だが、さまざまな意見を聞くことで可能性も広がる。球団が商品化に本気で取り組む姿勢を見せることで、いいサイクルをつくっていければ」と話していた。

新商品のアイデアを発表する参加者=横浜市中区

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