春を告げるシロウオ漁 遡上の群れに網「取るの楽しい」

 長崎県の北松佐々町を流れる佐々川でシロウオ漁が始まり、春の訪れを告げている。ピークは3月上旬ごろとみられる。
 ハゼ科で体長は5センチ。2月から3月にかけ、産卵のため川を遡上(そじょう)する。住民は、川の護岸から突き出すように設置した足場で1.5メートル四方の「四つ手網」を使い、ぴちぴちと跳ねるシロウオをすくっていた。
 漁を始めて34年という口石免の井上順一さん(77)は「群れが網に入ってくるのを見ながら取るのが楽しい。躍り食いやてんぷら、吸い物で食べるとおいしい」と話した。

春の訪れを告げているシロウオ漁=佐々川

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