アザールの後継者、カンテの起用法 チェルシーが今後やるべき”4つ”のこと

チェルシーのアザール photo/Getty Images

リーグ戦ではトップ4から漏れ、FA杯でもマンチェスター・ユナイテッドに敗れてしまったチェルシー。一部ではマンチェスター・シティとのカラバオ杯決勝に敗れれば指揮官マウリツィオ・サッリが解任されるのではとの見方もあり、明らかにチームは混乱している。

サッリが続投するかは分からないが、英『TalkSport』はチェルシーが今後やるべきことがいくつかあると指摘している。

1.エンゴロ・カンテを元の位置に戻す

元の位置とは守備的MFという意味だ。サッリはカンテを右のインサイドハーフで起用しており、世界最高の守備的MFとも言われるカンテの役割は大きく変わった。サッリはカンテの起用法を変えるつもりがないようだが、実力をフルで発揮させるには守備的MFが1番だろう。

2.ハドソン・オドイ、ロフタス・チークの起用

同メディアは18歳のFWカラム・ハドソン・オドイ、23歳のMFルーベン・ロフタス・チークの2人をトップレベルの若手選手と評価している。ハドソン・オドイはバイエルンやパリ・サンジェルマンが興味を示す逸材で、ロフタス・チークの方はすでにイングランド代表としてロシアワールドカップも戦っている。彼らの出番が増えないのは疑問だ。

3.エデン・アザールの後釜問題

アザールにはレアル・マドリード移籍案があり、今季もチャンピオンズリーグ出場権を逃すようなことがあれば動きがあるかもしれない。すでにドルトムントからMFクリスティアン・プリシッチの獲得を決めているものの、プリシッチは初のプレミアリーグ挑戦だ。しかも20歳と若く、アザールの後釜に任命することを同メディアは躊躇っている。アザールの穴をどう埋めるのか、クラブ全体で今から考えておくべきだろう。

4.クラブの方針

これは以前から言われていることだが、チェルシーほど指揮官に時間が与えられないクラブも珍しい。すでにサッリ解任案も浮上しているが、サッリ流をチームに植え付けるには時間がかかることは分かっていたはず。サッリを解任するなら、それ相応のビジョンを持った行動が必要だ。結果が悪くなれば解任というやり方を続けるのは得策ではないだろう。同メディアはマンチェスター・シティを指揮するジョゼップ・グアルディオラにも時間が与えられていたと伝えており、チェルシーにも長期的なプランが必要だ。

1つ目のカンテ、2つ目の若手起用は指揮官が交代すれば実現することは難しくないはず。ただ、3つ目と4つ目はかなりハードルが高い。特にアザールの退団が現実のものとなれば、チームは大きな変化を余儀なくされるだろう。さらなる迷路に入り込む恐れもあるが、正しい道を進めるか。

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