自治会費300万円横領疑い 四日市西署 会計担当者を書類送検 三重

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 三重県菰野町諏訪区の自治会費を私的に流用していたとして、四日市西署は21日、業務上横領の疑いで、区の会計を担当していた男性を、津地検四日市支部に書類送検した。横領した金額は約300万円に上る。これとは別に、約300万円の使途不明金があるといい、区は解明に向けた調査を続ける方針。

 関係者によると、送検容疑は平成26年6月―28年8月までの間、自治会費のうち突発的な工事などに充てる「特別会計」から300万円あまりを横領した疑い。容疑を認めているという。

 昨年4月に開かれた区の総会で、一部の住民が会計報告に不自然な点があることに気付いて容疑が浮上。住民らは通帳を開示するよう求めたが、役員らが応じなかったことから同署に相談したという。

 男性は昨年6月、横領した自治会費の全額を返納した。自治会費の使途を問う住民らには「ファンドに使った」などと説明していたが、同署の取り調べには「遊興費や生活費に充てた」と話したという。

 一方、特別会計とは別に経常的な出費に充てる「一般会計」でも、男性が会計に就任した26年4月から30年3月までの間で約300万円の使途不明金がある。一般会計には町からの補助金も含まれている。

 区の自治会費は一戸当たり年間1万8千円。約140戸が自治会に加入している。男性を書類送検した四日市西署の官舎も区内にあり、官舎に入居する署員らも自治会費を納めているという。

 男性が会計だった当時の区長は取材に「男性を信頼しきっていた。流用に気付かなかった」と説明。問題発覚後に就任した区長は「住民の信頼を取り戻せるよう、今後も使途不明金を調べる」と話した。