<県民投票・私の1票>学生 反対/どちらでもない

©株式会社琉球新報社

 米軍普天間飛行場の返還合意から23年。無条件返還や県外・国外移設を期待する声が根強い中、日米両政府は県内に代替施設を建設することに合意し、辺野古の埋め立て工事が進められている。辺野古移設の賛否を巡り、安全や安定、自然保護や経済振興など、さまざまな論点で県民の思いは交錯している。2月24日に投票が実施される辺野古新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票を前に、有権者に1票にかける思いを聞いた。

〔反対〕押し付け あり得ない/琉大法文学部2年・伊藤恩希さん(21)

 基地があること自体に反対だが、現実に存在することを考えると必要性はあるのかもしれない。それならば問題はどこに置くか。全国でしっかり話し合い、その結果が沖縄なら受け入れられるかもしれない。

 しかし実際には「辺野古が唯一」と言いながら、本当に他を検討したのか、県民と話し合いをしてきたか。それをせずに、権力で無理やり押しつけてくるこんなやり方には反対だ。民主主義としてあり得ない。

 周りには諦め半分の人、興味のない人、よく分かっていない人もいて、投票に行かないか「どちらでもない」に入れる人が多い。でも考えないと解決に向かわない。自分の意見に自信が持てない人のしんどさも受け入れながら、少しずつ会話をして「取りあえず投票に行こう」と言いたい。SNSで発信する、友人と話すなど、自分の周りから変えていきたい。

〔どちらでもない〕学ぶほど判断難しい/琉大農学部4年・二宮あみさん(23)
 昨年行われた県知事選立候補予定者の公開討論会で県内の学生代表として参加した。討論会後、SNSに「来て数年で沖縄代表と言われたくない」とのメッセージが届いた。居住年数と意見の発信が関係するのかと複雑な気持ちになった。

 沖縄好きの父の影響を受け、群馬県から琉球大学に進学した。周囲の基地問題に対する熱量に圧倒された。

 生態系を破壊して辺野古に基地を建設しないといけないのか、辺野古が唯一ならば普天間飛行場の危険性の除去を考え早期に進めるべきか、学べば学ぶほど判断できない。私の小さな1票が大きな動きに変わってしまうと思うと正直、怖い。だから「どちらでもない」に投票するつもりだ。

 辺野古以外の代替案、もしくは移設条件など見直すことができないのか。笑顔で安心安全に暮らせる未来を望む。