マーベルクレイン 三菱長崎造船所でLNG船の命名式

 三菱造船(横浜市)は21日、建造中の液化天然ガス(LNG)運搬船(全長約297メートル、幅約48メートル、総トン数約14万2500トン)の命名式を長崎市香焼町の長崎造船所で開き、「マーベルクレイン」と命名した。搭載量や燃費を大幅に向上させたリンゴ形状タンクの5番船。
 三井物産が主に米国からシェールガス由来のLNGを輸入するため、2015年に2隻発注した。三菱重工海洋鉄構(長崎市)が建造し、3月に完成予定。タンク部分が真球に近い従来型とは異なり、扁平(へんぺい)をかけリンゴの形状にして容量をアップ。蒸気タービンとガス焚(だ)き可能なエンジンを組み合わせたハイブリッド方式を採用し、排熱を有効利用する。
 命名式には各社の関係者約50人が出席。支綱が切断されると、くす玉が割れ、花火と汽笛が鳴り響いた。

新しいLNG運搬船を背に記念撮影する関係者=長崎市、三菱重工業長崎造船所

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