「世界遺産」発信へ活用を 町に100万円寄付 新上五島「ドゥイング」

 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の情報発信などに役立ててもらおうと、新上五島町と五島市でコンビニエンスストアやスーパーなどを経営する小売業の「ドゥイング」(道津吉章社長)は21日、構成資産「頭ケ島の集落」がある同町に100万円を寄付した。
 贈呈式は町役場であり、道津社長が江上悦生町長に目録を手渡した。道津社長は「地域に貢献できる企業づくりを進めてきた。今後も町に協力していきたい」とあいさつ。江上町長は「島への思いに感謝する。来訪者の増加を維持していけるように町として努力していく」と述べた。
 町は、「頭ケ島の集落」への来訪者を歓迎するモニュメント作成や情報発信などに寄付金を活用したい考えという。
 町教委文化財課によると、2018年の「頭ケ島の集落」の来訪者数は約4万2900人で、前年に比べ21.5%増加した。世界遺産登録後の7~12月に限れば34.6%増。同課は登録効果があったとみている。

江上町長に寄付金の目録を手渡す道津社長(左)=新上五島町役場

© 株式会社長崎新聞社