「ついに開幕!2019年のJリーグ、注目すべき5つの見どころ」

Jリーグの開幕が間近に迫り、多くのサッカーファンが胸を躍らせているであろうこの時期。

自分が応援するクラブの出来はもちろん、優勝争い&残留争い、昇格争いや若手のブレイク、ベテランの奮闘……。今季はどんなドラマが生まれるのか、今から非常に楽しみだ。

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そこで今回の当コラムでは、2019年シーズンのJリーグで注目すべきポイントを独自にセレクト。「大物助っ人」「ダークホース」など5つのテーマから論じていきたい。

注目ポイント、大物助っ人FWのパフォーマンス

ルーカス・ポドルスキ、アンドレス・イニエスタを擁するヴィッセル神戸に、更なる大物助っ人が加わった。元スペイン代表FWのダビド・ビジャだ。

これまでバレンシア、バルセロナ、アトレティコ・マドリーなどを渡り歩き、前所属のニューヨーク・シティ(MLS)では4シーズンで124試合に出場し80ゴールを奪うなど、30代半ばを超えても得点感覚に衰えの色はない。

また、スペイン代表では98試合に出場し、歴代最多となる59得点を記録するなど、国際舞台での実績も抜群。盟友であるフェルナンド・トーレス(サガン鳥栖)との対決は大きな話題を呼ぶに違いない。

また、川崎フロンターレを新天地に選んだレアンドロ・ダミアンも活躍が期待される大物だ。2月16日に行われたFUJI XEROX SUPER CUPでは、豪快な左足のシュートで決勝点をゲット。

屈強なフィジカルを活かしたプレーも別格で、早くも存在感を示している。フィット具合を見るに、昨季の得点王・ジョー(名古屋グランパス)と同等もしくはそれ以上のパフォーマンスを見せてくれそうな予感が漂う。 

注目ポイント、J1のダークホースは…

昨季のJ1では北海道コンサドーレ札幌の躍進が注目を集めたが、今季は清水エスパルスに上位進出を期待したい。

ヤン・ヨンソン監督を招聘した昨季は、コレクティブな堅守速攻を武器に8位でフィニッシュ。

13得点を挙げ、日本代表に選出された北川航也、クロスでチャンスを演出しつつ、自らも10得点を奪った金子翔太とシーズン途中の加入ながら11得点を決めたドウグラスがチームを支えた。

更なる進化を期す今季は、川崎からエウシーニョを獲得。サイドプレーヤーとしてはJリーグ屈指の得点能力を誇るブラジリアンを補強できたことで、カウンターの破壊力アップが見込める。

攻撃を牽引する北川と金子、そして不整脈からの復帰を目指すドウグラスの出来次第では、トップ5入りも十分に可能だろう。

注目ポイント、ロティーナ新監督の手腕

2017年シーズンのルヴァンカップ&天皇杯優勝の立役者であるユン・ジョンファン監督が退任し、東京ヴェルディを率いていたミゲル・アンヘル・ロティーナ氏を新監督に迎えたセレッソ大阪。

主力の山口蛍(→神戸)、杉本健勇(→浦和レッズ)が移籍し、チームは新たなサイクルに入った。

そのロティーナ監督は、緻密な守備組織をベースに3バックと4バックを併用する知将だ。昨季は東京VをJ1昇格の一歩手前まで導くなど、その手腕は高く評価されている。

また攻撃面では丁寧なビルドアップから崩す形を好んでいるだけに、清武弘嗣、柿谷曜一朗らテクニシャンも持ち味を活かしやすいはず。組織的なサッカーで上位争いに絡めるか注目だ。

注目ポイント、1年でのJ1復帰を目指して

J2降格の憂き目に遭った柏レイソルにとって、今季はリスタートの年となる。

ネルシーニョ監督&井原正巳ヘッドコーチという“黄金コンビ”で1年でのJ1復帰を果たせるか。

中山雄太(→ズウォレ)、伊東純也(→ヘンク)が海外挑戦を決断したが、中村航輔、小池龍太、江坂任、クリスティアーノ、瀬川祐輔ら主力は残留しており、戦力値はJ2トップクラス。優勝候補の最右翼だろう。

ただ懸念は、J2が群雄割拠のリーグであり、圧倒的なタレント力を誇るチームでもそう簡単に勝ち抜けるモノではないということ。事実、昨季をJ2で戦った大宮アルディージャ(5位)、ヴァンフォーレ甲府(9位)、アルビレックス新潟(16位)は1年での昇格を逃している。

攻守のバランスを取る術に長けるネルシーニョ監督が、チームを上手く操縦できるかが浮上のカギを握る。

注目ポイント、J2での航海はどんな旅に

 悲願のJ2初昇格を果たしたFC琉球は、新たなステージでの航海をスタートさせる。

11人が連動し、徹底的にパスをつなぐポゼッションサッカーでJ3を制した琉球は、そのスタイルを構築した金鍾成氏が鹿児島ユナイテッドの指揮官へ。新たに横浜F・マリノス、Y.S.C.C.横浜などを率いた樋口靖洋氏が指揮を執ることになった。

昨季の主力では、朴一圭(→横浜)、瀧澤修平(→水戸ホーリーホック)、枝本雄一郎(→鹿児島)、富樫佑太(→FC岐阜)が流出したが、増谷幸祐、西岡大志、徳元悠平、中川風希、小松駿太、富所悠、和田凌は残留。

また新戦力では、ダニー・カルバハル、田中恵太、福井諒司(←水戸)、風間宏希(←モンテディオ山形)、上里一将(←ロアッソ熊本)、鈴木孝司(←町田ゼルビア)、上原慎也(←愛媛FC)ら実力者が多数加入した。

攻撃的サッカーを貫いて旋風を巻き起こすには彼らの活躍が不可欠。特に沖縄出身の上里&上原には地元で暴れる姿に期待したい。

2019/2/17 written by ロッシ

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