同一球団・同一ポジションで開幕スタメンを続けているのは誰だ!?

2019年シーズンの開幕が徐々に近付き、各球団がスプリング・トレーニングを進めるなかで開幕ロースターや開幕スタメンの形も徐々に見え始めてくる。では、長きにわたって開幕スタメンに名を連ね続けている選手は誰なのだろうか。今回は「同一球団」かつ「同一ポジション」で開幕スタメンに名を連ね続けている選手をポジションごとに紹介する。なお、集計対象は正確なデータが入手可能な1908年以降となっている。

全ポジション中最長記録を継続中なのが、カージナルスの正捕手、ヤディアー・モリーナだ。カージナルスでモリーナ以外の捕手が開幕スタメンに名を連ねたのは2004年のマイク・マシーニーが最後であり、モリーナは2005年から昨季まで14年連続で開幕スタメンに名を連ねている。歴代最長記録はホワイトソックスのレイ・シャークによる15年連続(1913~1927年)だが、モリーナは2020年までカージナルスとの契約が残っており、記録更新も視野に入っている。なお、次点はバスター・ポージー(ジャイアンツ)の8年連続であり、ラッセル・マーティン(ドジャース)は12年連続で開幕スタメンに名を連ねているが、4球団に跨る記録となっている(ドジャース、ヤンキース、パイレーツ、ブルージェイズ)。

モリーナ以外に10年以上を継続しているのは、一塁手のジョーイ・ボットー(レッズ:10年連続)、遊撃手のエルビス・アンドルース(レンジャーズ:10年連続)、投手のフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ:10年連続)の3人。ボットーとアンドルースは今季も記録を伸ばす可能性が高いが、衰えが顕著なヘルナンデスが11年連続の開幕投手に指名されるかどうかは微妙なところだ。

その他のポジションでは、二塁のホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)が7年連続、三塁のカイル・シーガー(マリナーズ)と中堅のマイク・トラウト(エンゼルス)が6年連続、右翼のコール・カルフーン(エンゼルス)が5年連続となっている。左翼はアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)の8年連続が最長だが、厳密にはゴードンは昨季、中堅手として開幕スタメンに名を連ねており、記録は7年連続で途絶えている。ゴードンのほかに4年以上連続で左翼手として同一球団で開幕スタメンに名を連ねている選手がいないため、ここではゴードンを参考記録ながらも最長記録とさせていただく。

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