バルサはCLを制覇できるのか 優勝するために欠かせない”2つの最低条件”

バルセロナのメッシと指揮官バルベルデ photo/Getty Images

バルセロナは常にチャンピオンズリーグで優勝候補に挙げられるチームだが、19日に行われた決勝トーナメント1回戦1stレグのリヨン戦は物足りない結果に終わった。0-0のスコアもそうだが、チャンスで決め切ることができなかったのは痛い。

2ndレグは本拠地カンプ・ノウで戦えるため、敵地での1stレグを0-0で終えるのも悪くない結果だ。しかし優勝を狙うようなチームが格下リヨン相手にスコアレスドローで大丈夫なのかとの不安は残る。リヨンも強力だが、グループステージでは11失点を喫しているチームだ。この失点数はベスト16に残ったチームの中では最多だ。バルセロナ戦も積極的な姿勢を見せていたため、中盤にはスペースも出来ていた。バルセロナはそれを活かせなかったことになる。

英『Evening Standard』が主張するバルセロナ優勝への秘訣は2つだ。1つは、リオネル・メッシが完璧にフィットしていること。相棒ルイス・スアレスの得点ペースが上がらないのであれば、メッシが仕事するしかない。メッシがファイナルまで100%の状態を維持していることが優勝への最低条件になる。

2つ目は指揮官エルネスト・バルベルデの采配だ。バルベルデは昨季もリーグ戦とスペイン国王杯を制覇するなど良い仕事をしているが、同メディアは積極性に欠けるタイプと捉えている。0-0の状況が続いたリヨン戦では67分にウスマン・デンベレを下げてフィリペ・コウチーニョ、81分にセルジ・ロベルトを下げてアルトゥーロ・ビダルを投入しているが、お決まりとなった交代策で芸がないのも事実。

ベンチから決定的な働きができる選手が限られていることもあるが、もっと大胆な采配がバルベルデには求められているのかもしれない。昨季も準々決勝のローマ戦で大逆転負けを喫していたが、バルベルデの采配も優勝へ大きなカギを握る。リヨン戦の結果からバルセロナには疑問の目が向けられているようだ。

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