“内臓”や“骨”がジュエリーに!? 先端医療を取り入れたアートとは?

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ラッパー・KEN THE 390とアーティスト・砂糖シヲリがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「TOKYO SOUNDS GOOD」。旬なアートの魅力を発信する「Art Good With artscape」のコーナーでは、映像とアートの国際フェスティバル「第11回恵比寿映像祭」にフォーカスしました。

◆映像とアートの国際フェスティバル、「恵比寿映像祭」とは?
東京・恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館を中心に開催されている「第11回 恵比寿映像祭」。番組では初めに、担当キュレーターの田坂博子さんに電話で話を伺いました。
この映像祭の目的は、「2009年の2月から、東京都の文化プログラムの一環として、アートと映像の国際フェスティバルとしてスタートしました。簡単に言うと、『映像をみんなで考えてみよう』ということを目的としています」とのこと。メインビジュアルは“( )”になっており、このフェスティバルが「何でも包括できるように」という意図を込めています。
11回目の今回のテーマは、「トランスポジション 変わる術(すべ)」。「移動して位置が変わることで、変わってくることを見る」ということが目的とされています。
79名の参加作家とゲストによる展示や上映、パフォーマンスなどが展開されます。美術館のある恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場では屋外展示もあり、一部作品は日仏会館などでも展示されています。

◆内臓がジュエリーに!? 身体を考察するアート
続いて番組には、参加作家の岡田裕子さんをお招きして話を伺いました。岡田さんは、ビデオアートや写真、絵画などの多岐にわたる表現を用いて、恋愛、結婚、出産や子育てなど実体験を通してリアリティのある視点で制作しています。
そんな岡田さんは、今回の映像祭では新作《エンゲージド・ボディ》を発表しています。作品について伺ったところ、「これはMRIでスキャンした自分の内蔵や骨を3Dプリンターでプリントし、ジュエリーにして、インスタレーションという空間芸術のかたちで展示します」とのこと。さらに、このジュエリーにまつわる短編映像も上映しています。
再生医療の未来を描いているというこの作品は、保険証の臓器提供意思表示の欄を見て着想されたそう。岡田さんによると「自分の身体って自分のものだけど、こういうこと(臓器提供)によって人のものになったり、人のものを自分の身体に入れるたりするということが、だんだんできるようになっているわけですね。死んだ後も自分の体の一部がどこかで生き続けるかも知れないっていうことをリアルに想像したんです。それで再生医療に興味を持ち始めて。生きることとか死ぬことをそれまでとは違うかたちで、先端医療を含めて考えるきっかけになったんです」とのこと。
《エンゲージド・ボディ》は、東京都写真美術館の3階に展示されています。会期は2月24日(日)までなので、お見逃しなく。

〈開催概要〉
第11回恵比寿映像祭「トランスポジション 変わる術」
会期:開催中~2018年2月24日(日)
休館日:残りの会期は無休
開館時間:10:00~20:00(最終日は18:00まで)
会場:東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
お問合せ:03-3280-0099 (東京都写真美術館)
フェスティバル公式サイト:https://www.yebizo.com

この番組を放送しているGinza Sony Park内にあるartscape GINZAでは、ARコンテンツのエキシビション「AAAR Vol.1」が開催されています。専用のアプリから、3組のアーティストによるARコンテンツをご覧いただけます。会期は2019年3月17日(日)まで。会場や専用アプリの情報はこちら

【番組概要】
番組名:TOKYO SOUNDS GOOD
放送日時:毎週金曜14:00~16:55
パーソナリティ:KEN THE 390、砂糖シヲリ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/tsg/