ルアーフィッシングに限らず、あらゆる釣りで「釣り人」と「魚」とをつなげる末端の部分。それが「釣りバリ」です。少なくとも現在の技術や概念では、ハリがなければ釣りという行為そのものが成立しません。そうやって考えると、ハリこそもっとも慎重に選ばなければならない、もしくはもっともお金をかけるべきタックルのひとつだと言えます。
そこで今回は、ルアマガ+的にはルアーフィッシング用の「釣りバリ=フック」に焦点を当て、南国・沖縄で清流の大ウナギから都市河川の陸っぱりGT、オフショアGT、はたまた陸っぱりシャーク(!!)まで、あらゆるルアーフィッシングにチャレンジしている『フィッシングギャング』こと、宮城梓さんにルアーフックの重要性について聞いてみました。
■YouTuber
宮城梓(みやぎ・あずさ)
最近注目度が上がっている本格派釣りYouTuber。「フィッシングギャング/AZUSA」でチャンネル検索! 沖縄の海で小型のクイーンフィッシュからGTまで幅広く釣りまくる様子を収めたその動画は圧巻。人柄も素晴らしく、小生もカナリ注目しておりまする! ルアーマガジンソルト2019年3月号では、秋丸美帆さん(みっぴ)の連載時にコラボしており、その動画もアップされていますのでチェック!
釣行前、ルアー選びもイイけれど『フック』は大丈夫?
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釣りに行く前日、皆さんは狙う魚に合わせて「どんなルアーを持って行こうかな~♪」と、釣れた時のことを想像してニヤつきながらタックルを厳選していると思います。実際、僕もそうです(笑)。
でも、その時にフックまでしっかりチェックしていますか? もしかして前回の釣行で使ったルアーを、そのままボックスに入れたままじゃないでしょうか?
特にソルトゲームの場合に言えることですが、塩水に浸かったフックは腐食を起こし、場合によってはハリ先の鋭さが失われてしまっているかもしれません。
さらに、前回使ったポイントがシャローの岩礁帯だったら、ボトムノックした時にハリ先がコンタクトしてナマってしまっているかもしれません。
これでは翌日、ターゲットが超高活性でガンガンルアーにアタックしてきたとしても、フッキングできる確率は正直、かなり低いです。
どんな状況でもアタリを最大限獲れるように、可能ならばフックは事前に新品へと交換するか、シャープナーでハリ先を研いでおきましょう
実際の釣りの現場でも、フックに対しては常に気を配っているという宮城さん。
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陸っぱりだろうとボートだろうと、移動時にはルアーはフックキーパー、もしくはロッドのガイドにフックを引っ掛けておくことが多いですよね。実はこのルアーを使っていない時も、フックの心配をしてほしいんです。
例えばフックキーパーやガイドにフックを掛ける、または外す瞬間、ハリ先が当たったり擦れたりしていませんか?
特にガイドは金属製なのでハリ先が触れただけでもナマってしまう可能性は高く、そのフックが持つ本来の刺さり性能を発揮できなくなるかもしれません。現場でもフックは細心の注意をもって取り扱って下さい。
ちょっと神経質っぽいかもしれませんが、フックに対しては「魚の口以外、ハリ先は何処にも触れさせない」くらいの意識を持っていてもいいかもしれません。
ルアーの『チューニングパーツ』としてフックを活用!!
さらに、フックを本来の「刺さる」という機能だけでなく、ルアーのアクションを調整する「チューニングパーツ」としても活用しているという。
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オフショアのGTゲームでは陸っぱりとは比較にならないほど波やうねりが強いこともあり、水絡みの良いダイビングペンシルでもアクションが乱れやすくなってしまうんです。
そんな時にフックサイズを大きくしてルアー全体のウェイトをアップさせれば、多少荒れていてもルアーがしっかりと水に絡んで水中へとダイブし、GTにアピールすることができます。
宮城さんが愛用しているヘビーデューティー仕様かつ、ルアーの水絡みを意識して換装しているお気に入りのフックはちなみにこちら。
■カルティバ STX-68
スティンガートリプルエクストラ
【GT】予想外の超巨大バイト!
タイの巨大魚釣り堀【バラマンディ編】では
宮城さんの愛用しているカルティバのSTXシリーズは、大物志向のアングラーや怪魚ハンターの定番にもなっているフック。要チェックですね!
今以上の釣果を求めるなら、フックを極めるべし
さまざまなターゲットに数多くのルアーを駆使して挑む宮城さんの、フックに関するこだわりをごく一部ですが紹介してもらいました。皆さんも宮城さんのように「ココまでやるか……」くらいに『フック道』を追求すれば、今まで何度チャレンジしても獲れなかったモンスタークラスの魚が手にできるかも!? しれませんヨ。