多選自粛条例「順守を」 大和市議会委、賛成多数で陳情採択

 大和市議会は22日の総務常任委員会で、市長任期を「連続3期まで」とする努力規定がある多選自粛条例の順守を求める陳情を賛成多数で採択した。

 市民が提出した陳情は、条例を可決した議会として、提案者で現在3期目の大木哲市長に順守を促す決議を求めた。

 委員からは「当時は条例制定に反対したが、自らが課した経緯があり、守るべきものだ」「4選への出馬表明がない中、仮定の話で議論するのには違和感がある」「選挙に委ねるべきだ」など、さまざまな意見が出された。

 採決の結果、6人うち4人が賛成した。開会中の3月定例会最終日の3月13日に本会議で採決される予定。

 傍聴した陳情者の男性(69)は「議会としてのチェック機能を果たしてくれた。4月の市長選に向けて多選問題について市民が関心を持つ機会になってほしい」と話している。

大和市役所

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