上方落語界の最長老 笑福亭松之助さん死去 神戸・新開地で生まれ育つ

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笑福亭松之助さん=2005年4月、大阪市内

 上方落語界の最長老で、明石家さんまさんの師匠でもある落語家の笑福亭松之助(しょうふくてい・まつのすけ、本名明石徳三=あかし・とくぞう)さんが22日午3時すぎ、老衰のため兵庫県西宮市の病院で死去した。93歳。神戸市兵庫区出身。葬儀は近親者のみで執り行い、後日、お別れの会を開く予定。

 神戸・新開地で生まれ育ち、寄席好きの母親の影響で幼いころから演芸場に通った。1948年に故五代目笑福亭松鶴に入門。約1年半後に師匠が死去し、故桂米朝さんも師事した故四代目桂米団治に教わった。

 古典落語のほか、シェークスピア劇を題材にした創作落語なども手掛けた。宝塚新芸座を経て、草創期の吉本新喜劇では作・演出もこなし、映画やテレビ、ラジオにも出演。ニュース番組のコメンテーターを務めるなど幅広く活躍した。

 2008年、大阪のなんばグランド花月で開いた「芸能生活60周年記念公演」ではさんまさんと対談。米寿を迎えても約1時間の大ネタを演じるなど晩年も高座に上がった。16年には自らの人生をつづった著書「草や木のように生きられたら」を発表した。

 1984年には本紙コラム「随想」を執筆した。