<レスリング>八田忠朗氏が米オクラホマ州立大の「ギャラガー賞」を受賞

オクラホマ州立大時代の八田忠朗氏=同大学レスリング部ウェブサイトより

 米国のオクラホマ州立大は2月21日、今季のギャラガー賞(レスリングを通じて社会に貢献していると評価され、傑出した精神とリーダーシップを発揮した同大学の卒業生に送られる賞)に、八田忠朗氏を選出した。24日に表彰される。

 同大学レスリング部のエドワード・ギャラガー初代監督の名にちなんで創設された賞で、米国史上最高のレスラーと言われたジョン・スミス氏(1988・92年オリンピック2連覇=現監督)らも受賞している。スミス監督は「八田氏の卒業後の功績は、この賞に最も適しています」と話した。

 八田氏は神奈川・慶應高校を卒業後、米国オクラホマ州立大でレスリングを続け、1965年に全米学生王者へ。現役引退後は1972年メキシコ・オリンピックで日本チームのコーチを務めた後、1988・92・96年オリンピックで米国チームのコーチへ。以後も米国女子チームのオリンピック・コーチを務めるなどした。2008年には教え子が吉田沙保里の連勝をストップさせる快挙を達成している。

 現在は定期的に日本各地でレスリング・セミナーを実施するほか、米国チームの2020年東京オリンピック事前合宿の岐阜・中津川実施を仲介をするなど、日米の両国にわたってレスリングの発展に寄与している。

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