日田駅2階を 宿泊施設に 訪日客の取り込み意識【大分県】

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日田市が2階部分の活用を目指すJR日田駅の駅舎。駅前広場では整備工事が進んでいる=22日

 日田市は現在空いているJR日田駅の駅舎2階を宿泊施設として活用する方針を決めた。市の提案に対し、所有するJR九州が応じた。インバウンド(訪日外国人客)の取り込みを意識しており、運営者を公募で選定する。早ければ今秋の実現を目指す。

 スペースを活用するための電気、給排水設備の整備を市が実施。事業費356万円を本年度一般会計補正予算案に盛り込み、26日に開会予定の3月定例市議会に提案する。

 駅舎(鉄筋コンクリート2階)は1972年に完成。2015年に日田杉を活用して全面改装された。市によると、2階には1988年ごろまで飲食店と土産物店があったが、その後は空いている。

 対象部分は225平方メートルで、市がJR九州から借りる。相部屋のドミトリー形式のような低価格帯の施設を想定。公募では市が整備している駅前広場の活用策もセットで提案を募る。広場は4月末に完成予定。

 予算案が可決されれば、JR九州と連携して公募の手続きに入り、5月ごろに審査会を開いて事業者を決める方針。同社は「駅のにぎわいづくりにつながる提案。前向きに捉え、協力して進めたい」としている。

 市が17年度に実施した官民の人材養成講座では、駅舎2階の活用が検討テーマに挙がっていた。原田啓介市長は21日の会見で「提案次第だが、ラグビーワールドカップ開催期間に間に合うといい。インバウンドの方に日田を知ってもらう上で、JRの上で宿泊できるのは有益な情報発信になる」と話した。