仏式葬儀 分かりやすく 17ヵ寺の門徒らが動画製作【大分県】

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「お葬式物語」を上映した研修会に参加した門徒ら=大分市高瀬の各念寺

 大分市内を中心とする17カ寺の門徒らでつくる学び合いの会が、仏式葬儀の流れや意味を視覚的に分かりやすく紹介する動画「お葬式物語」を製作した。物語仕立てで役者は門徒有志たち。同市高瀬の各念寺であった会の研修会で披露した。

 企画したのは浄土真宗本願寺派の「れんそう会」。住職ら僧侶だけではなく、門徒の立場から伝えることで、より親しみや関心を持ってもらおうと考えた。会担当の三原興雄副住職(44)=各念寺=が脚本と演出を務め、撮影と編集作業は友人の藤村朋宏住職(47)=豊後大野市・源勝寺=が協力した。

 出演したのは同会の役員を中心とした6~86歳の男女15人。昨年6月に“クランクイン”し、10月まで月1回ペースで撮影した。

 物語は突然父親を亡くした息子夫婦が葬式を通して葬送儀礼の意味を知り、家族の在り方や地域との関係性に改めて気付く―といった内容。僧侶役を務めた宮本英雄さん(78)=大分市下鶴崎=は「緊張してNGを何回も出した」と苦笑い。「仏事作法など分かっているつもりだったが、学ぶことが多かった」と振り返った。

 研修会での上映は1月31日にあった。ほのぼのとしたやりとりが笑いを誘う場面も。参加した門徒や住職ら約120人は、スクリーンの中の世界に引き込まれるように約50分間の観賞を楽しんだ。浦本一之さん(77)=同市下判田=は「現実では心構えなく直面する葬儀を客観的に見ることができ、手順などがよく分かった」。藤野寛さん(79)=同市寒田北町=も「同じ門徒の人が演じているので身近に感じた」と話した。

 動画はDVDにし、17カ寺に配って活用してもらうという。三原副住職は「人生経験の長い皆さんの言葉は重く、心を動かされる。見る人にとって葬儀との向き合い方を考える機会になれば」と話していた。