仲見世、開けシャッター 閑散とした釜石の観光名所にリノベ会社設立、カフェ計画し出店促す

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仲見世通りで打ち合わせする神脇さん(左)と宮崎さん

 岩手県釜石市の観光名所、釜石大観音に向かう「仲見世通り」のにぎわいを取り戻そうと、移住者ら3人が合同会社「sofo(ソホ)」を設立した。空き店舗を改装して出店希望者に貸し出すリノベーションの手法で「観音さま」エリアの魅力向上を目指す。

 仲見世は1970年代、大観音を建立した宗教法人が整備した。20店以上が軒を連ねていたが、近年は閉店が相次ぎ、のれんを掲げる店が一時、一軒もない事態になった。

 代表社員の建築士宮崎達也さん(47)は、東日本大震災の復興支援で2012年に移住。統一された外観をとどめる仲見世を目にして「雰囲気が面白い。古いたたずまいを生かしてリノベーションすれば、観光客を呼べる」と思い立った。

 仲見世で市民有志とイベントを開き、18年5月には空き店舗を改修してシェアオフィスを開設した。今後、観光客が気軽に立ち寄れるカフェの整備などを進める計画だ。

 代表社員で地域おこし協力隊員の神脇隼人さん(30)は「人の流れを生み出して新規出店を促したい。魅力を秘めた仲見世が動きだす様子を想像すると、わくわくする」と語る。

 カフェの開業資金はインターネットのクラウドファンディングで募る。400万円を目標にウェブサイト「キャンプファイヤー」で協力を呼び掛けている。