昨年の密輸入摘発25件 長崎税関管内 前年比14件増

 長崎税関は22日、2018年の不正薬物密輸入などの取り締まり状況を発表した。管内摘発数は前年比14件増の25件。外国製紙巻きたばこや、金地金などの無許可輸出入事犯が15件(前年比10件増)を数えた。
 同税関管内は、壱岐、対馬を除く県内、佐賀と福岡の各一部、熊本と鹿児島の全域。
 同税関によると、2017年12月、航空機で佐賀空港に到着した外国人女性が、税関許可を受けていない金地金約7.6キロ(時価約3500万円)を女性用下着に隠して入国しようとし、税関職員が発見。同税関は18年12月に行政処分に当たる通告処分とした。
 このほか、▽覚醒剤や大麻などの禁制品密輸出入6件(前年比1件減)▽関税脱税1件(前年と同じ)-などを摘発した。
 同税関の本村政司統括審理官は、巧妙化する密輸入手口について「検査、処分、情報分析を強化しつつ、適正かつ適切な取り締まりに取り組んでいく」と話した。

© 株式会社長崎新聞社