通算149勝の右腕・サンタナがホワイトソックスとマイナー契約へ

関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ホワイトソックスはフリーエージェントの先発右腕、アービン・サンタナとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。昨季は右手中指の故障によりわずか5先発、0勝に終わったサンタナだが、16勝以上のシーズン4度を含む7度の2ケタ勝利をマークするなど、通算149勝と実績は豊富。スプリング・トレーニングには招待選手として参加する見込みだが、実力をしっかりアピールできれば、先発ローテーション争いの有力候補の1人となりそうだ。

関係者によると、サンタナがメジャーのロースターに入った場合、年俸430万ドルが保証されるという。昨季は右手中指の故障に悩まされ、7月下旬まで登板できなかったうえに、戦列復帰後も右手中指の状態は万全でなく、24回2/3を投げて9本塁打を浴びるなど絶不調。自己最少の5登板に終わり、0勝と防御率8.03ももちろん自己ワーストだった。

しかし、2017年にはツインズ先発陣の柱として5完投と3完封を含む16勝8敗、防御率3.28をマークし、自身2度目となるオールスター・ゲーム選出。ホワイトソックスはカルロス・ロドン、レイナルド・ロペス、イバン・ノバ、ルーカス・ジオリトに続く先発5番手が不在となっており、マニー・バニュエロス、ディラン・コビー、ジョーダン・スティーブンスらによる争いが予想されている。通算149勝という実績を考えれば、サンタナは有力な先発5番手候補となる。

リック・レンテリア監督は「今年は例年以上に多くのポジション争いが行われるだろうね」と語り、ポジション争いがチームに好影響を与えることを期待している。「既存の戦力を刺激することのできる選手を獲得しているんだ」と今オフの補強の狙いを語り、来るべきポジション争いを楽しみにしている様子だった。

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