【MLB】イチロー、296日ぶり実戦で「象徴的」仕草も復活 ファン感動「ロゴにすべき」

296日ぶりに実戦復帰したマリナーズ・イチロー【写真:田口有史】

打席内のルーティンの写真をMLB公式が投稿、ファンは「生けるレジェンド」

 マリナーズのイチロー外野手が22日(日本時間23日)、オープン戦本拠地開幕戦となったアスレチックス戦に「7番・左翼」で先発出場し、3回の第2打席で右前2点打を放った。昨年5月以来、296日ぶりの実戦出場。久々の“復帰”は大きな話題となっており、MLB公式ツイッターは背番号51が右手でバットを立てる独特のルーティンの写真を投稿。ファンから喜びの声が続々と上がっている。

 2-0で迎えた3回2死満塁の絶好機。イチローは、スイングの前に両膝を少し曲げて力を蓄える「新型打撃フォーム」で左腕ライアン・バクターの90マイル(約145キロ)のファストボールを捉えた。詰まりながらも打球を右前に落とす。昨年4月22日の敵地レンジャーズ戦以来、306日ぶりの安打は絶好機でのタイムリーとなり、スタジアムはファンの大歓声に包まれた。

 打撃フォームは「新型」となったが、代名詞は変わらない。打席に入ったイチローは、ピッチャー方向に右手を伸ばしてバットを立てると、左手で右肩付近のユニホームをクッと引いた。もはや知らない人はいないとも言える背番号51の打席内でのルーティン。昨年は5月に会長付特別補佐に就任し、試合に出場せずにチームに帯同していたイチローが、実戦の打席に戻ってきた。

 MLB公式ツイッターは、イチローが左で右肩のユニフォームを引く瞬間の写真を投稿。「象徴的」の一言を添えると、ファンからは喜びの声が次々と上がった。

「スポーツ界で最も象徴的な構えだ。ロゴにすべき」
「生けるレジェンド」
「彼を見に飛んで行けたらなぁ!!」
「愛してるよイチロー」
「God(神)! Goat(史上最高)! IcHERO(ヒーローとイチローをかけている)」
「もう2打点、信じられない」
「彼は素晴らしい」
「誰もこの人以上の象徴になれない。全くもって素晴らしい」
「球界史上最も素晴らしいコンタクトヒッター」
「もう一人の満票殿堂入り選手」
「つまようじのようなバットを使って打つなんて驚愕だ!」
「ヒットキング」
「1週間に1度であったとしても、彼のプレーを見るのが待ちきれない」

 3月の日本開幕戦では、ロースター入りする予定のイチロー。だが、その後も活躍を続けることを願っているファンは多い。中には「I-CHI-RO! 人生の中で最も好きな思い出のいくつかは、セーフコ・フィールドでこの男の名前を何度も叫んだことだ。僕が9歳だった2001年の時は特にそうだった(思い出深かった)。僕は未だにこのルーティーンを打席に入る時真似している」と長文で思い出を語る人もいた。現在3089安打を誇るイチローは今季、何本のヒットを積み上がるだろうか。(Full-Count編集部)

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