田中希実が1秒差の大接戦を制す!U20女子6kmは廣中瑠梨佳(長崎商業)が快勝!【クロスカントリー日本選手権2019女子】

陸上 試合サマリー

クロスカントリー日本選手権2019女子は2月17日(日)に福岡で行われた。日本選手権の1万m出場権がかかる今大会、シニア女子は実業団駅伝や大学女子駅伝で活躍した有力選手が出場した。同じコースを4周するレースを制したのはND28ACの田中希実。26:43で1秒差のレースを制す。U20女子6kmは長崎商業横行の廣中瑠梨佳が19分56秒で快勝した。

スタート後多くの選手が相手を牽制しながら進む。1周目は第一生命の出水田が先頭と引っ張るものの大集団のまま。学生駅伝で力を見せた19歳の高松智美ムセンビら実力者もしっかりと先頭についている。

2周目はパナソニックの堀と名城大学の高松が先頭に立ちレースを引っ張る。京セラの山ノ内らがすぐ後ろにつき、ペースは上がらず淡々した展開がつづく。

3周目に入る手前あたりから堀が少しペースをあげる。不整地であるクロスカントリーレースでは、整地のレースとは違い集団の中にいるより先頭のほうが安定するという判断なのか、全体を引っ張り始める。風が強い中、170cmを越える長身の山ノ内もしっかりと先頭についている。一方で学生駅伝界のエース、名城大学の加世田は3周目途中で集団から置いてかれてしまう。

ラスト4週目、レースが動く。ここまで先頭の後ろについていた19歳の高松がビッグパワーヒルに差し掛かったところでスパートを掛ける。ペースが上がり、先頭を引っ張り続けていた堀は集団から離されてしまう。ついていくのは山ノ内と田中希実。しばらくペースが落ち着いたところで、高松を逆に抜きふたりで激しいつばぜり合いをはじめる。一度離され追いついた堀、スパートを掛けた高松はここで離されてしまう。19歳の田中と元市民ランナーの山ノ内が相手の様子を見つつも先頭を譲らない。並走が続き残り200mを切ったところで少し田中が前に出る。残り100mになると田中がさらにペースをあげ、山ノ内を離しにかかる。山ノ内も必死に粘り大きくは離されないものの、人ひとり分の差がついてしまう。そのまま田中が最後まで差し切り、19歳でクロスカントリー日本選手権を制した。

シニア女子8km最終結果

1 田中希実(ND28AC)26:43

2 山ノ内みなみ(京セラ)26:44

3 高松智美ムセンビ(名城大学)26:51

4 堀優花(パナソニック)26:59

5 石澤ゆかり(エディオン)27:01

6 上田雪菜(筑波大学)27:03

7 加世田梨花(名城大学)27:21

8 薮田裕衣(大塚製薬)27:26

U20女子6km最終結果

1 廣中瑠梨佳(長崎商業高校)19:56

2 風間歩佳(成田高校)20:02

3 小坂井智絵(成田高校)20:03

4 酒井美玖(北九州市立高校)20:04

5 大西ひかり(須磨学園高校)20:05

6 土井葉月(須磨学園高校)20:11

7 小林成美(長野東高校)20:11

8 荒井優奈(須磨学園高校)20:19

クロスカントリー日本選手権2019女子の結果速報は詳細をご覧ください。

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