オリ西村監督、“初陣”で超攻撃型野球! 14得点に5盗塁「かなりの競争になる」

オリックス・西村徳文監督【写真:荒川祐史】

今季初の対外試合となった韓国・斗山との練習試合を14-4で大勝したオリックス

 オリックスは23日、今季初の対外試合となる韓国・斗山ベアーズとの練習試合を行い、14-4で大勝。今年のキャッチフレーズ「Be Aggressive #超攻撃型」を体現したような西村徳文新監督の“船出”となった。

 4回までに大量12得点。相手のミスがあったものの、序盤からの猛攻が目についたこの試合だが「打つ方もですけど、盗塁ですよね。今日ぐらい積極的に行ってくれればいい結果が出るってこと。ここまでやってきたことを出してくれたんだと思います」と、まずは盗塁に着目した新監督。この日は6回盗塁を試み、成功が5回。チームとして掲げているテーマ「積極性」が見えたことをまずは評価した形だ。

 もう一つポイントに挙げていたのが「チーム内競争」。2番手として4回から登板したディクソンは、先頭打者の打球が足に直撃するアクシデントに見舞われたものの、その後は併殺打に抑えるなど、安定した投球で3回無失点。

 打つ方でもこの日、「3番・左翼」で出場した新外国人・メネセスが2打数1安打1打点。「4番・DH」のマレーロは、152キロのストレートを完璧に捉え、レフトスタンドに放り込むなど2打数2安打1本塁打2打点と、外国人勢が猛アピールした。

外国人が猛アピールも和製大砲・T-岡田も負けじと一発

 チーム事情から外国人枠の使い方を「投手2名、野手2名」と現時点では考えているという指揮官。投手では昨年9勝のアルバース、新外国人エップラー、そして実績十分の7年目右腕・ディクソン。野手ではこの日、活躍を見せたマレーロ、新外国人・メネセスに昨年25本塁打を放っているロメロから、それぞれ2選手づつを選択することとなる。

 さらに「今年はファーストでの起用を考えている」と指揮官が語ったT-岡田が、第3打席にバックスクリーンへアーチをかけるなど4打数2安打3打点。外国人選手との競争になるが、こちらも存在感を示し「かなりの競争になりますね。本当に悩む」と、嬉しい悩みを打ち明けた。

 24日はいよいよオープン戦がスタート。アイビースタジアムで昨年の日本一、ソフトバンクとの一戦となる。その前哨戦を最高の結果で終えた指揮官は「今日、スタメンで出てない選手を何人か。福田、安達、ロメロ。あとサードで頓宮を(スタメンで)使います」と、この日途中から出場したドラ2ルーキーにチャンスを与えることを示唆した。

「超攻撃的」な新生オリックス。昨年の覇者を相手にどんな「積極性」を見せるのか。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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