トロロッソF1、新人アルボンのテストでの走りを「期待以上の素晴らしい仕事」と賞賛

 トロロッソの副テクニカルチーフを務めるジョディ・エギントンは、アレクサンダー・アルボンを絶賛し、今週のバルセロナでのF1デビューにおいて、彼は素晴らしいアプローチを取ってチームの期待を超えたとしている。

 若き新人のアルボンは、F1での経験なしにプレシーズンテストに臨んだ。最近のF1においては、まず開発ドライバーやリザーブドライバーを務めるのが主流とであり、珍しいケースとなっている。

 19日にカタルニア・サーキットのコースに出る前のアルボンは、ミサノで行なわれたチームのフィルミングデーで短時間の走行を経験しただけであった。

 22歳のアルボンは21日午後にはセッションでトップに立ち、この週全体を通して2番手の最速ラップを記録。その上、彼はチームに対して強い第一印象を与えた。

「彼はF1マシンに乗ったことがなかったのだ」とエギントンは語った。

「彼は多くのシミュレーター作業をこなしてきた。想像できるだろうが、我々は大規模なシミュレータープログラムを行なっており、彼は我々とともに多くの作業にあたってきた」

「フィルミングデーも良い仕事をして見せたが、ここでも素晴らしいね」

「スピンの原因の一部はエンジニアリング面にあり、公平に言えば彼の直接のミスではない。彼はその後プログラムに戻り、素晴らしい仕事をした」

 トロロッソの将来の技術責任者であるエギントンは、チームがテスト技術と若い才能の育成に長けていることを指摘した。

「トロロッソは若手ドライバーのことを熟知している。彼が最初から速く、そこかしこで進歩を見せたことも、十分な速さがないことも予想通りだ」とエギントンは付け加えた。

「しかしその日の終わりまでに彼は必要なことをこなし、ロングランを何本か走り、特にC2タイヤでは本当に良い仕事をしてくれた。我々は彼にとても満足している。素晴らしいアプローチだったし、私の期待を超えてきた」

「若手ドライバーと仕事をし、彼らを前進させることができるのは、トロロッソの良いところのひとつだ」

「彼は短期間で多くのことを学んでいる。素早く学び前進する彼の能力は、本当に印象的だ。今のところ我々は満足しているよ」

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