新船「フェリー大島」お披露目 来月1日就航 的山大島-平戸、田平

 長崎県平戸市の離島、的山大島と平戸、田平の両港を結ぶ市営船「フェリー大島」(272トン)の披露式が24日、同島の的山港であり、航海の安全などを願った。3月1日に就航する。
 新船は全長46.57メートル、旅客定員は現在運航している「第2フェリー大島」(199トン)と同じ150人だが、搭載車両が乗用車10台から乗用車14台と軽乗用車2台に増えた。エンジン出力の向上で的山大島-平戸間の運航時間は約5分短縮し40分になる。建造費は約8億4240万円。
 第2フェリー大島は今月28日までの運航後、沖縄県石垣市の船会社に売却される。
 式には黒田成彦市長や住民ら約400人が出席。市立大島小児童でつくる鼓笛隊の演奏や大島中1、2年生のダンスで新船を歓迎した。黒田市長は「島外を含む皆さんが安心、快適に利用できると確信する」とあいさつ。関係者が船上から餅をまき、完成を祝った。
 地元の主婦、柴山美重子さん(66)は「観光客の増加など活性化につながることを願う」と話した。

「フェリー大島」の披露式でダンスを披露する大島中の生徒たち=平戸市、的山港

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