平戸市明の川内町の国指定名勝「梅ケ谷津偕楽園」で梅の花が見ごろを迎えている。今週いっぱい楽しめるという。
同園は江戸後期の平戸藩主、松浦熈(まつらひろむ)公の命で1830年代前半に造られた。傾斜を生かした回遊式庭園で、約3万平方メートルの敷地に約60本の梅や約80本のツバキが植栽されている。
現在は、明治期に松浦家から同園を譲り受けた梅谷家6代目の梅谷崇さん(74)と香代子さん(70)夫妻が管理。園内には白くかれんな「南高梅」や、実が大きく華やかなピンクの「豊後」が上品な香りを漂わせる。「風情のある園内の散策を楽しんで」と香代子さん。
桃山時代から伝わる陶磁器や江戸末期の英国製望遠鏡などを展示した史料館も併設する。入園料400円。問い合わせは同園(電080.2743.6946)。
梅の花 かれんに 平戸・梅ケ谷津偕楽園
- Published
- 2019/02/25 10:04 (JST)
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