【平成の長崎】「1年でJ1復帰」 V・ファーレン長崎の手倉森新監督会見 平成30(2018)年

握手する(左から)V長崎の高田明社長、手倉森次期監督、ジャパネットホールディングスの高田旭人社長=長崎県佐世保市、ジャパネットホールディングス本社

 来季J2で戦うV・ファーレン長崎の次期監督に就任する手倉森誠氏(51)が12月7日、佐世保市で記者会見を開き、「1年でJ1に帰る。数年のうちにJ1で優勝争いをできるチームにしたい」と意欲を語った。

 選手、コーチ、監督として地域リーグから日本代表まで国内のあらゆるカテゴリーを経験してきた。2008年から6年間率いた仙台では2012年にJ1で2位。2016年にはリオデジャネイロ五輪の代表監督を務め、今年のワールドカップ(W杯)ロシア大会でもコーチとして日本の16強入りを支えた。

 冒頭、「会場の雰囲気も“堅い”が、自分の長崎での“固い”意志を話させてもらえれば」と切り出して笑いを誘った。地域密着、次世代育成などの将来ビジョンに共感し、数あるオファーの中からV長崎を選んだと明らかにした。

 今季のV長崎の戦いぶりについては「よく走り、初めてのJ1でも粘り強く戦う覚悟が染み渡っていた」と評価。世界を肌で感じてきた立場からサッカーのクオリティー、技術、戦術をピッチ上に落とし込めるとし、まずは「J2をものすごい力で勝ちたい」と堂々と宣言した。

 同席した高田明社長は「初めてお会いしたのは9月、小値賀島にサッカー教室で一緒に行ったとき。その縁を生かしてもらった」、親会社ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)の高田旭人社長は「金額うんぬんではなく、長崎の魅力を感じて来ていただいている」と新指揮官に期待を寄せた。
(平成30年12月8日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

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