【2019年版】ホーチミン旅行の前に知っておきたい8つのこと

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ベトナムのLCC「ベトジェットエア」が東京と大阪に就航し、ますます身近になったホーチミン。雑貨やグルメ、スパなど、楽しみも多いホーチミンですが、注意すべきこともいくつかあります。行ってから後悔したり、トラブルに遭ったりしないため、ホーチミン旅行の前に知っておきたい8つのポイントを伝授します。

バイクの洪水は相変わらず

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以前からのホーチミン名物といえば、道路を埋め尽くすバイクの洪水。地下鉄建設計画が持ち上がり、道路状況の改善が期待されましたが、資金問題などもあって工事が遅れているため、バイクの洪水は相変わらずです。

ホーチミンには信号がない道路が多いので、途切れることのないバイクや自動車の波に恐怖を感じる瞬間もしばしば・・・。現在、2020年の地下鉄開通が目標とされていますが、実際にはさらに遅れる可能性もあります。旅行者がホーチミンのバイクの波におびえる日々は、まだしばらく続きそうです。

歩道を歩いていても気が抜けない

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ホーチミンの安全対策で最も気を付けるべきは、交通事故。ベトナムでは、交通量が多いにもかかわらず信号のない道路が多いので、道を渡るだけでも日本人にとっては一苦労ですが、歩道を歩いているときですら交通事故の危険性があるのです。

ホーチミンでは、本来は歩行者専用であるはずの歩道にすらも、渋滞を避けるためのバイクが乗り上げてきます。また、バイクの駐輪場などが建物の中にあるケースもあり、駐輪するためにバイクが歩道を横切ることも少なくありません。

ホーチミンで街歩きをするときには、歩道を歩いているからと安心して、急に歩道の右側から左側に移るなどのイレギュラーな動きをするのは危険。障害物をよけるため、写真を撮るためなど、これまで歩いていた場所から動くときには、前後からバイクがやってこないか確認してからにしましょう。

大気汚染が進んでいる

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交通量が多く、旧式のバイクも多いホーチミンでは、大気の状態が悪化中。アジアで大気汚染がひどい場所といえば、「北京」という答えが返ってきそうですが、ホーチミンでも時期によっては、大気質指標が北京と同等の150前後に達することもあります。

そのため、ホーチミンでバイクに乗る人はマスク着用が当たり前。バイクに乗らずとも、外を歩くだけで敏感な人はのどが痛くなる可能性があるので、不安な人はマスクの準備を。現地調達ももちろん可能ですが、高性能のマスクを求めるなら日本で購入しておくのがおすすめです。

ドンを円に換算するなら200分の1

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ベトナムの通貨は「ベトナムドン」。この通貨、ゼロの数が多く、慣れていない人にはなかなかのくせ者です。

1ベトナムドンは、0.0048 円(2019年2月現在)。つまり、ベトナドンを日本円に換算するときは、だいたい200分の1として計算すればいいわけです。「ゼロを2つとって半分にする」と覚えておけばわかりやすいですね。「10万ドンは500円」など、基準となる金額を覚えておくと、感覚的に価値が判断しやすいです。

支払いをするときは、必ずゼロの数の確認を。そういう筆者も、カフェのレジで2万ドンのつもりで20万ドンを出し、スタッフに「違うよ!」と返されたことがあります。正直な店員さんでなかったら、そのまま懐に入れられていたかもしれません。

ホーチミンでの現地両替はお得

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今はクレジットカードやキャッシングや国際デビッドカードなど、さまざまな支払い手段があり、どれを使うか迷うところですが、ホーチミンでは現地両替がかなりお得です。お店にもよりますが、場所を選べば両替レートが公示されている為替レートとほとんど変わらないのです。

普段クレジットカードや国際デビッドカードを中心に使っている筆者も、ホーチミンでは現地両替があまりにもお得だったので、現金を活用しました。

特にレートが良いと評判なのが、ベンタイン市場のそばにある「HA TAM」と「MAI VAN」。いずれも本業はゴールドショップなのですが、両替目的にやってくる地元の人でいっぱい。大量の日本円や米ドルを両替しているベトナム人が多く、地元でも「両替ならここがお得」という認識が浸透していることがわかります。「HA TAM」のほうが若干レートが良いことが多いですが、1万円両替して数十円の差が出るか出ないか程度なので、よほどの大金でない限り、気にする必要はありません。

ちなみに、最もやってはいけないのが、日本での円からドンへの両替。日本国内での両替レートは悪いので、ベトナムでの現地両替やキャッシングのほうが圧倒的にお得です。

タクシーはビナサンかマイリン

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ホーチミンの公共交通機関といえば、バス。しかしバスは土地勘のない旅行者にはハードルが高いですし、時間もかかるので、必然的にタクシーを活用することになります。

ホーチミンでタクシーに乗るなら、選ぶべきは評判の良いビナサン(Vinasun)とマイリン(Mai Linh)の2社。この2社は何も言わなくてもメーターで走ってくれることがほとんどで、交渉に持ち込もうとしたり、料金をふっかけようとしたりする運転手が少なく、トラブルになりにくいといわれています。

ビナサンとマイリンは、ホーチミンで最もよく見かけるタクシー会社でもあるので、見つけるのにも苦労しません。

シクロはトラブルの可能性大

「ベトナムといえばシクロ」というイメージを抱いている人もいるのではないでしょうか。ベトナムの自転車タクシー・シクロは、ホーチミンではずいぶん数が減りましたが、まったくないわけではありません。

交通手段としてはおすすめできませんが、どうしても「ベトナムらしい旅情を味わいたい」とシクロに乗るときは、のちのち料金トラブルになる可能性が高いことを覚悟のうえで。シクロは外国人旅行者向けの観光用の乗り物なので、何かと理由を付けて金額を吊り上げようとするドライバーが多いのです。

「嫌な思いはしたくないけれど、シクロには乗ってみたい」という人は、現地の旅行会社などが主催するシクロ乗車込みの市内ツアーに参加するのも手です。

乾季でも時々通り雨がある

ベトナム南部に位置するホーチミンは、一年中夏のような気候。季節は、大きく11月~4月の乾季と、5月~10月の雨季に分かれます。

乾季というとまったく雨が降らないのかと思いがちですが、乾季にもスコールのような通り雨があります。短時間でまとまって降るのが特徴で、街歩き中に雲行きが怪しくなってきたら、カフェなどに避難するのが吉。どうしても濡れたくないなら折り畳み傘を携帯してもいいですが、乾季の雨は数十分で止むことも多いので、雨が降ったら休憩時間にしてしまったほうが気持ち良く過ごせます。

お店の入れ替わりが激しい

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ホーチミンのガイドブックを見ていると、おいしそうな料理や可愛い雑貨などがたくさん載っていて、「このお店に行きたい!」と意気込むことがありますよね。

しかし、お店の入れ替わりが激しいホーチミンでは、「いざ行ってみたら、楽しみにしていたお店が閉まっていた」などということがよくあります。比較的新しいガイドブックやオンライン記事に掲載されているお店でも、そのようなことは珍しくありません。

最終的には、行ってみないと正確なことはわからないケースもありますが、グーグルマップに「閉業」「移転」などの情報が追加されている場合があるので、足を運ぶ前に最新情報を確認することをおすすめします。

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色々なものが安定し、秩序立った日本からホーチミンに行くと、独特の活気や勢いに圧倒されるかもしれません。それを楽しめるか、それとも日本とのあまりの違いに辟易してしまうかは自分次第。ホーチミンに出かけたら、ベトナム最大都市の躍動感を肌で感じてみてください。

[Photos by shutterstock.com]

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