東山紀之が「砂の器」で中島健人と初共演!! 刑事VS殺人犯の心理戦が軸に

東山紀之が、フジテレビ系で3月28日に放送するフジテレビ開局60周年ドラマ「砂の器」(午後7:57)に主演することが決まった。東山は鋭い観察眼を持つベテラン刑事・今西栄太郎役を演じ、今西と心理戦を繰り広げる殺人犯で天才ピアニストの和賀英良役を中島健人が務める。

同作は、1974年の映画化以降、映像化のたびに日本中の話題をさらってきた松本清張の不朽の名作を、現代を舞台に全く新しい解釈でドラマ化したもの。東山演じる刑事・今西と中島演じる父との宿命を背負う天才作曲家・和賀の攻防のほか、和賀が幼いころ生き別れた柄本明演じる父との複雑で切ない絆も見どころとなる。二つの情熱が交差した時、真実の宿命が明らかになっていく。

舞台は2018年ハロウィーン当日の渋谷。捜査一課の刑事・今西は、とある殺人事件の捜査に乗り出す。手掛かりは被害者の東北なまりと“カメダ”という言葉。一方、犯人であり天才作曲家の和賀は、協奏曲「宿命」の作曲に没頭していた。華やかな世界と約束された未来。しかし運命の歯車は確実に狂い出し、父・本浦千代吉(柄本)との秘められた過去が暴かれ始める。

今作の最大の特色は、犯人を推理していくのではなく殺害したのは天才作曲家・和賀であることを序盤に明かしてから、刑事・今西の捜査と、彼から見た和賀の日常を並行して描くこと。現代版「砂の器」として、これまで映像化されてきた作品とは全く違う見せ方に挑戦する。

中島との初共演に東山は「今の彼にしか出せない輝きや苦悩があると思うので、どう表現するのか僕も楽しみです。歌ったり踊ったりコメディーをやるのとはちょっと違いますから、あぶり出される人間臭さを彼がどう出してくれるのか、期待しています。僕自身もそうですが、彼が俳優として目指すべき道が見えてくる作品になると思います」とエール。

当の中島も「東山さんと共演するのも“宿命”だと思っています。僕が一番憧れている…いや崇拝している先輩なので、一緒に一つの作品を作り上げるというのが僕の夢でした。しかも『砂の器』で、というのが信じられなくて。香盤表を見ると、“東山紀之”と書いてある。1枚1枚捨てられないです。東山さんからは『勝負しようぜ』と言われましたので、そこは僕も全力で挑ませていただきたい」と意気込んでいる。

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