特殊詐欺防げ 銀行で住民参加の声掛け訓練

雲仙署と金融機関防犯協会

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 振り込め詐欺などの特殊詐欺を防ぐため、長崎県の雲仙署と雲仙市金融機関防犯協会は、同市千々石町の親和銀行千々石支店で声掛け訓練を実施。だまされそうになる高齢者役を地元住民に演じてもらい、本番さながらのやりとりを繰り広げた。
 19日あった訓練は、高齢者のところに架空の民事訴訟のはがきが届き、電話すると裁判の準備費用として現金300万円を用意するように言われたと想定。窓口を訪れる高齢者役は、同行の利用客でもある町内の女性(75)が務めた。
 窓口で現金を引き出そうとする女性に、行員が「高額なので使途を教えてもらえませんか」などと尋ねても、女性は「家をリフォームするとさ。よかけん急いで」とアドリブを交えてはぐらかす。行員が粘り強く詐欺の恐れがあることを説明すると、女性は「実は…」と届いたはがきを見せ真相を話した。
 訓練後、女性は「過去に同じようなはがきが届き、知人に相談して詐欺だと気付いた。分からずに窓口に来る人もいると思うので、しっかり対応してもらうと安心」と感想。同行の江頭真也支店長は「迫真の演技で大変いい訓練になった。利用者の財産を守るため、声掛けを徹底したい」と話した。

チェックシートを使い、住民に説明する行員=雲仙市、親和銀行千々石支店