線路上に倒れている男性救う 平田さんに感謝状 MR

 松浦鉄道(MR)は20日、線路上で倒れている高齢男性を見つけ、安全を確保する活動をした県立佐世保西高1年の平田夏樹さん(16)に事故防止と人命救助の感謝状を贈った。
 平田さんは2日午後3時半ごろ、佐世保市野中町のMR野中駅付近の線路上であおむけで倒れている80代の男性を発見。ホームから線路に飛び降り、近づいてきた普通列車(佐々発佐世保行き)に向かって両手を振り、緊急事態を知らせた。
 列車は男性が倒れている場所から約30メートル手前で停止。平田さんは列車の運転士と一緒に男性を線路脇の安全な場所に運んだ。男性は無事だったという。
 同校を訪問して感謝状を手渡した今里晴樹社長は「人を助けたいという気持ちに感動した」とたたえた。平田さんは「自分の地域で事故が起きるのは悲しい。やるしかないと思って行動した」と振り返った。

松浦鉄道の今里社長(左)から感謝状を受け取る平田さん=佐世保市、佐世保西高

© 株式会社長崎新聞社