ロッキーズがブラック監督と3年間の契約延長

ロッキーズの監督に就任してから2年連続でチームをポストシーズンに導いているバド・ブラック監督が、日本時間2月26日、3年間の契約延長を与えられ、2022年までチームの指揮を執ることになった。もともとの契約は今季までの3年契約で、来季は相互オプションとなっていたが、2年連続ワイルドカード獲得の実績が評価され、契約延長を勝ち取った形。今季を含めて少なくともあと4年、ロッキーズはブラックの指揮のもとでワールドシリーズ制覇を目指すことになる。

2007年から2015年までパドレスの指揮を執っていたブラックは、同地区のロッキーズについて「対戦相手としてのロッキーズを見ていたとき、もし監督の座が空けば、やってみたいと思っていたんだ。ロッキーズのフロント陣のリーダーシップや情熱を見ると、この球団の将来は明るいものになると思ったからね」と感じていたという。実際、ロッキーズはブラックのもとで球団史上初となる2年連続のポストシーズン進出を達成。ブラックが予想した「明るい将来」は現実のものとなりつつある。

昨季のロッキーズは、162試合終了時点で91勝61敗でドジャースと並び、最終決戦の末、ドジャースに0対6で敗れてワイルドカードを獲得。ワイルドカード・ゲームではカブスを撃破したものの、地区シリーズではブリュワーズの前にスイープで敗退した。ジェフ・ブリディッチGMは「彼が率いるチームはパニックに陥ることがない。経験に基づいて、素晴らしい仕事をしてくれているよ」とブラックの手腕を絶賛。その高評価が、今回の契約延長につながった。

投手出身の監督であるブラックのもとで、ロッキーズは球団史上最高クラスの先発ローテーションを形成することに成功している。昨季はカイル・フリーランドがサイ・ヤング賞の投票で4位にランクインし、ヘルマン・マルケスは球団新記録の230奪三振をマークした。球団の伝統である強力打線と、着実に力をつけている先発投手陣がうまく噛み合えば、ワールドシリーズ制覇も夢ではなく、ブラック率いるロッキーズの今後にはさらなる注目が集まりそうだ。

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