菊池がオープン戦初登板 2回2失点も自責点0で勝利投手に

今季からマリナーズに加わった菊池雄星が、日本時間2月26日に行われたレッズとのオープン戦で初登板。2回表に味方のエラーが絡んで2点を失ったものの、メジャーを代表する好打者であるジョーイ・ボットーから空振り三振を奪うなど、随所に光るものを見せ、2回2失点(自責点0)で勝利投手となった。

初回の菊池はニック・センゼルをライトライナー、ボットーを空振り三振、ヤシエル・プイーグを一塁ゴロに抑え、三者凡退の好スタート。2回表は先頭のエウヘニオ・スアレスに四球を与えたあと、守備陣のミスが続いて2点を失ったものの、無死一・三塁のピンチではフィリップ・アービンを併殺打、ジョーダン・パターソンをショートゴロに打ち取り、予定の2イニングを終えた。

スコット・サービス監督は菊池のピッチングを「かなり良かったね」と振り返った。「素晴らしかった。初めての登板だったから少し緊張していたと思うけど、速球は95マイル出ていたし、本当に良かった。変化球も我々が知っているとおりに良かったね。初登板を本当にいい形で終えてくれたよ」とサービス。菊池のピッチングは指揮官に好印象を与えたようだ。

菊池は好打者ボットーを三振に打ち取った場面について「まだスプリング・トレーニングなので、彼はスイングを調整中だと思う」と謙虚に振り返ったものの、「でも、ボットーのような打者を三振に打ち取れたのは、結果としてはとても良かったと思う」と手応えも口にした。

一方のボットーは菊池のピッチングについて「とても素晴らしいカーブボールだった」とコメント。「とても驚いたよ。あれほどのカーブボールを投げる投手は、現在の球界にはそれほど多くないと思う。ドジャースの柳賢振とクレイトン・カーショウくらいじゃないかな」と好投手の名前を挙げて菊池の好投を称えた。

マリナーズ・菊池の挑戦はまだ始まったばかりだが、少なくとも順調なスタートを切れたことだけは間違いなさそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.