スーパーGT:香港からの新チーム『X Works』その名の意味は!? カラーリング等も今後発表へ

 2月25〜26日、ツインリンクもてぎで行われたスーパーGTのメーカーテストに参加した2019年からの新チーム、X Works。すでにGTアソシエイションから発表された年間エントリーリストや、ニッサン/ニスモから発表されたGT3使用チームの一覧からそのチーム名が記されていたが、いったいどのような意味をもつのだろうか?

 X Worksは、2019年からスーパーGT GT300クラスのアジア枠を使って参戦する香港のレーシングチーム。ブランパンGTシリーズ・アジア等に積極的に参戦し、アジアのGT3チームの中でもトップレベルのチームと言える。今季はチームオーナーでドライバーでもあるマーチー・リーが、アジアで速さをみせてきたショーン・トンと組み、2018年のスーパー耐久参戦を経て、今季からスーパーGTに挑戦する。

 オートスポーツwebでは、2018年11月にマカオでマーチー・リーから「2019年にスーパーGTに参戦する」という意向を聞いていたが、ではなぜ、スーパー耐久で使用していた『フェニックス・レーシング・アジア』というチーム名ではなく、『X Works』というチーム名なのだろうか。マーチー・リーにもてぎで話を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「『X Works』は、僕のメインカンパニーの名前なんだ」とマーチー。

「そのメインカンパニーの中にはいろいろな事業があって、フェニックス・レーシング・アジアはそのうちのひとつだ。そして今回、日本でのビジネスとして始めるにあたって、僕たちはニッサン/ニスモとのプロジェクトとして『X Works』の名前を使うことにしたんだよ」

 マーチーによれば、チームは3月1日にスポンサー等も含めた体制発表を行う予定だという。なおカラーリングについては、X Worksと関連があるミニカーブランドのTarmac Worksが、2019年1月の東京オートサロンでブラックを主体に、中国を思わせるカラーリングを施したニッサンGT-RニスモGT3を展示していたが、「このカラーリングではないよ」という。「カラーリングはすごくクールなものになると思うね!」とマーチーは教えてくれた。

 そんなX Worksだが、今回のもてぎテストでは2日目午後にマークした1分47秒333が最速となった。トップとはまだ差があるが、「現段階ではクルマについて学んでいる段階なんだ。ずっと使ってきたアウディとはやはり大きく違うからね。でもセッションを追うごとに良くなってきているし、タイヤについても学んでいるんだ」という。

「今はステップ・バイ・ステップで将来に向けて歩みを続けている段階だね」

ツインリンクもてぎでのスーパーGTメーカーテストに参加したX Worksのマーチー・リー
ツインリンクもてぎでのスーパーGTメーカーテストに参加したX Worksのショーン・トン
X Worksの33号車ニッサンGT-RニスモGT3

© 株式会社三栄